雪降る日のイベント ページ44
雪が降り積り始めた頃
子供なら誰しもが喜び飛び起きてくる日が来た
…が…どうやらリドルは違うようだ
ビーズが飾りつけたツリーを見ながらまだ起きてこないリドルを思っていると
「ご主人様」
『ん？なんだい？』
「恐らく坊ちゃんはまだ起きられないかと…」
『ん？』
ビーズがおずおずと指さした時計を見ると時刻は午前4時
『クリスマスの朝はこのくらいから起きるんじゃないのかい？』
「いえ…ビーズが以前にお使えしていたご家族ですといつもより1時間くらい早いか寝起きがいいかのどちらかでございました」
『そうなのかい？』
リドルがいつ来てもいいように3時には起きて待っているのだがどうやら早すぎるようだ…
『ホグワーツでのクリスマスは寝ないで待っていた生徒もいたんだがな…』
「坊ちゃんはそのような事はなさらないかと…」
『そうか…』
どうしようか…もう一度寝ようかそれとも…
『よし』
「？」
決めた、リドルを起こそう
リドルの部屋に向かう私をビーズは頭を抱えながら見つめていた
コンコン！
高らかにリドルの部屋の扉を鳴らしすぐに開けてベットに近ずくとすやすやと寝息を立てるリドル
緩む口を押さえずにベッドに腰掛けリドルの頭を撫でると
「ん…うーん…え？なに？A」
まだ開ききらない目で私を見るリドル
『おはようリドル。朝だよ』
「……」
私の言葉にベッドサイドの時計を見てまたすぐに布団に包まる
『おや？』
「まだこんな時間じゃないか…僕…まだ…眠い…」
また寝息を吐き始めたリドルにどうしようかと思っているとチカリと目に光が入る
『ん？』
どうやら机の上で何か光ってるようだ
近ずいてみるとそこには小さな赤い石がついたネックレス
「ご主人様…いけません」
手に取ろうとすると小声のビーズが現れ前に立つ
『？？』
「これはまだご主人様がご覧になってはいけないのです」
『まだ？』
「坊ちゃんはこれを作るために昨晩は遅くまで起きていらしたのです」
『リドルが作ったのかい？』
「あぁ…また余計なことを言ってしまいました…」
ビーズは頭を抱えた
「とにかく！坊ちゃんはお疲れなのです。ご自身で起きてこられるまでお待ちしましょう。ビーズが美味しい紅茶をお入れしますから」
『え？ビーズ…』
私はビーズにぐいぐいと押されながらリドルの部屋を後にした
最初はなんのことかと思っていたがビーズの紅茶はそのことをすっかり忘れるほど美味しかった
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
