2リドルside ページ45
「…Aが来た気がする…」
朝起きて1番に思ったが…いつもなら勝手に着替えさせられて連れ出されているはずだが僕はまだベッドにいる…
「夢だったのかな？」
僕はとりあえずそう片付けて身支度を済ませ机にあるネックレスを丁寧に箱に詰めてカードを添える
初めての行動は我ながら気恥ずかしいけど満足だ
あとは…
「よし」
僕は箱をパーカーのポケットに突っ込みリビングに向かった
「おはよ…うわぁ！」
『え！？どうしたんだいリドル』
僕は天井につきそうな大きなツリーに思わず声が上がった
僕が驚いたのは大きさだけではない
普通ではないそのツリーの周りにはキラキラと光る粉が常に降り続け
オーナメントは鐘の音を鳴らしたり、ツリーに潜っては全く違う場所に現れたりと忙しなく動く
天使の飾りは静かに歌ったり他の天使の飾りと話している
「すごい…こんなツリー今まで見たことないよ」
『ははは…ビーズが張り切ってたからね』
「すごいよ！ビーズ！」
「お褒めに預かり光栄でございます。さぁ最後の飾りはどうぞ坊ちゃんにお願い致します」
そう言ってビーズの体の半分はあるだろう星の飾りを僕に差し出した
「いいの？」
「もちろんでございます！」
笑顔で飾りを突き出すビーズから飾りを受け取るとツリーを見上げる
「……」
『手伝おうか？』
「え！ちょっ！A！」
どうしようかと思っていると後ろに控えていたAはひょいと僕を持ち上げる
『さぁリドル早く』
ウキウキとするAに言おうとしていた文句を飲み込み
ツリーの天辺に大きな星をつけた瞬間
ツリー全体が明るくなり話をしていた天使たちが大きくクリスマスソングを歌い始めた
その光景は暗い過去も何もかも忘れるような美しい光景だった
『美しいな…』
「うん」
僕をゆっくり降ろしたAはそう呟くとツリーの足元にある箱を持ち上げ僕に差し出す
『メリークリスマス…リドル』
「……」
僕もポケットから箱を取り出しAに差し出す
「メリークリスマス…A」
『私にかい？』
「僕が何も用意してないと思ってたの？」
『そんな事はないが…ちょっと驚いてね』
「驚く？」
『実は私はクリスマスを誰かと祝うのは初めてでね。プレゼント交換も初めてさ』
頬を掻きながら笑うAに次は僕が驚く番だったが驚いたと同時に嬉しさも込み上げてきた
「僕も初めてだよ…これからは僕とずっと祝ってくれる？」
『異論はないね』
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
