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「坊ちゃんのお写真を私のようなものが撮ってしまい…申し訳ございません」
ビーズは手を組みながら震えている
今にも大きな目からは涙が溢れそうだ
『ちなみに私は写真を撮ることを許可してるよ。あとはリドル次第だ』
カップを口に近ずけながら言うA
「…そうだな……じゃぁ、ちょっと許せないかな」
「ヒィ！！」
『……』
顎に手を当てながら言う僕にビーズは縋り付いてくる
「申し訳ございません！！坊ちゃん！ビーズはこの罪がお許しいただけるならなんでも致します！なのでどうかご主人様のお側でお使えさせて頂けることをどうか！どうかお許し下さいませ！」
「なんでもするんだね？」
「もちろんでございます！」
「じゃぁ…」
「ッ！？」
僕はビーズの手と浮いていたカメラを掴んだ
ビーズは目を強く閉じている
そんなビーズをAと僕の間に挟み
パシャリ
『「え？」』
「これでおあいこだね」
へへへと笑う僕に目を見開くビーズに初めて見る間抜けた顔のA
「僕も勝手に撮られたんだからビーズもいいでしょ？」
「ですが！私なんぞがご一緒に写るなんて！」
「ははは…ビーズならそう言うと思ったよ。でもこれは罰だから拒否はできないよ」
「罰…これが…」
僕の言葉にビーズは悶々と悩む
おそらく自分の中での葛藤なんだろう
『ふふふ…あはははは！』
カップを持ったまま固まっていたAは突然笑い出した
『これは私も驚いたよリドル』
「うん、だろうね。間抜け顔だった」
『ははは！それなら撮り直そう。折角だちゃんと撮ろうじゃないか』
そう言うとAは杖を軽く振ると僕の手からカメラを浮かせた
「そうだね。さぁビーズ、この罰が終わったら僕の写真も撮ってもいいよ」
「しかし…」
渋るビーズをAと僕の間に押し込みカメラに目を向ける
『撮るよ…3、2、1…』
パシャリ！
それから僕とAの許しを受けたビーズの作品は家の壁に飾られた
季節が変わり写真の内容も変わっていったが一つだけ変わらないものが暖炉の上にあった
2人と1匹で初めて撮った写真だけは変わらずにずっとそこに飾られ続けたのだった
追伸
僕とAは知ってるんだ
仕事をしながらその写真を見るビーズは照れた様にはにかむとその後は本当に幸せそうな顔をしてるのをね
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
