変わらないものリドルside ページ42
「はぁ…」
「お疲れのご様子ですね。坊ちゃん」
ビーズは僕の前にホットミルクを置きながら言う
「そりゃね…あの釣りからAは遠慮を知らないよ…夜中には星を見に行こうとか叩き起こされて昼下がりには突然マグルのケーキが食べたいとか言い始めて連れ出されるし…他にも…はぁ…」
ビーズの入れてくれたミルクを飲みながらまた出るため息を僕は押し殺せなかった
「ふふふ…しかし坊ちゃんは楽しそうでございますよ？」
「え？」
ビーズは僕に数枚の写真を渡した
その動かない写真には満天の星空をバックに写る僕とAやケーキを取り合いしている僕らなどが映っていた
そして他の写真に映る僕の顔は呆れた顔も多かったけど笑顔はそれ以上に多かった
「僕…こんなに笑ってたの？」
「えぇ、とても楽しそうにございます。ご主人様も」
「確かにAも笑ってる」
笑うAの顔を写真越しに撫でていると疑問が浮かんだ
「この写真…どれもカメラに目を向けてない？それにこの時に近くにカメラなんて…」
「あ…それは…」
明らかにしまったと言うような顔をするビーズに僕は首を傾げる
「ビーズ？」
「……」
僕が名前を呼ぶとビーズはおずおずと一枚の写真を取り出し僕の前に置いた
そこには他の写真とは違いカメラに向けて手を上げているAとその隣で笑顔の僕
「あれ？この格好ってケーキを食べに行った時のだよね？」
「……」
何も言わないビーズは今にも消えそうになっている
「ビーズ？」
『おや？ビーズ…相変わらず写真が好きだなぁ…ふぁ…』
突然現れたAは僕の後ろから写真を覗こきこみそう言う欠伸をしながらキッチンに向かった
「え？全部ビーズが撮ったの？あ、そうかこれは昨日帰ってきた時に出迎えてくれた時か…でもカメラなんてやっぱり…」
パチンと小さな音がするとビーズの横にカメラが現れたそのカメラはぷかぷかと宙に浮いている
『私にはマグルのものだから使い方が分からなくてビーズに譲ったんだ…ビーズには上手に使えたようでそれからビーズの趣味はカメラさ…おはよう。リドル』
「あ、おはよう。A」
Aは僕の返事ににこりと笑うとマグカップにコーヒーを入れいつもの新聞と一緒に僕の前に腰掛けた
「そうだったんだ」
新聞を広げたAにそう言うとビーズが突然頭を下げた
「申し訳ございません！！」
「え？何が？」
謝罪の意味が全くわからない僕にビーズは答える
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
