3リドルside ページ25
『今帰ったよ』
「お帰りなさいませ」
「？」
家に入ったAは誰かに声をかける返事はあるが姿が見えない
『ビーズ』
「私なんぞがお客様の前に出るなんて…」
『リドルはお客様ではないよ』
「ですが…坊っちゃんは…マグルのお生まれ私の姿に驚かれるかも…」
『だからって顔を合わせないわけにはいかないさ』
「A？」
姿の見えない誰かと話しているAに声をかけるとAは微笑んだ
『リドル紹介しよう。ビーズだ』
「え？どこに？…ッ！？」
Aが指さす方には何もないがゆっくり空間が揺れて何かが現れ始めた
それが形をなすと大きな耳に大きな目は明らかに人の姿ではない小さな何かが現れ僕の前までおずおず歩み寄ってきた
「お…お初にお目にかかります…坊ちゃん」
小さな塊は所々縫い合わせた服を着ている
「……」
『リドル挨拶を』
「あ、初めまして」
『ビーズは屋敷しもべだよ』
「屋敷しもべ？」
『この家のことを管理してくれたり食事を作ってくれたりしてくれる。リドルに持って行っていた食事もビーズの手作りさ』
「え？あれってAが作ってたんじゃないの？」
『私は一度でも自分で作ったとは言っていないさ』
しれっと言うAを見た後に僕は足元のビーズ？に目を向けると
ﾋﾞｸﾘと震えた後、ビーズは口を開いた
「私めの作ったもので申し訳ございません」
「え、そんなことないよ。確かに驚いたけどいつも美味しかったし」
「そんなお言葉私には勿体ないでございます」
僕の言葉にビーズは体を丸め小さくなってしまった
「君の料理が僕の一日の中で1番まともな食事だったんだ」
「あんなものが！坊ちゃんの1番だなんて申し訳ない」
更に小さくなるビーズに僕は一体なんと言葉をかけたらいいのだろう
悩んでいるといつの間にか居ないAの声が響く
『ビーズお茶を入れてくれ』
「あ！はい！ただいま」
パチンと音が鳴るとビーズは僕の前から姿を消した
その場に突っ立っている僕にAが声をかける
『リドルもこっちにカバンとマフラーはそこに置いておいで』
「う…うん」
Aに呼ばれて廊下を歩くと光がさすリビングのテーブルにAはついていた
さぁとAは向かいに手を差し出す
『ビーズの性格はまさに謙遜でね。付き合ってると日が暮れるよ』
「だからって僕を一人しないでよ」
『ははは、相手を知るには自分で話してみるのが手っ取り早いのさ』
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
