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「汚れていて申し訳ございません」
『構いませんわ。機会があれば当家の使用人をお貸しするわ』
「それはそれは助かります」
『あなたの服は新しいものを用意させるわ。見ればお疲れの様子だから私の行きつけのエステもどうかしら』
「なんとういうお心遣い」
『大したことではありませんわ』
微笑みながら言う私を見て笑う女の顔は至極幸せそうだ
「こちらから子供達をご覧いただけます」
『ありがとう』
格子の付いた窓からの庭で遊ぶ子供達を見る
『…子供たち庭にいるので全員かしら？』
「えぇ、あれで全員です」
私の言葉に間髪なく女性は答えたが軽く上の階に目をやったのを私は見逃すほど馬鹿ではない
女をチラリと見てから私は顎に手を当てる
『そう、残念。この孤児院ではなかったみたい。彼と同じ黒髪の子はいるけど…これでは寄付も見送りさせて戴くしかないわ』
「え…(服は…エステは…)」
『うちの主人は厳しい人でね。私のお世話になった子の孤児院にしか寄付を約束してくださらなかったの…ごめんなさいね』
そう言って私は出口に足を進め始めた
「っ！お待ちください！」
『何か？』
「もう一人…居ります…黒髪の…男の子…」
『あら、ここには居ないようだけど』
女に首だけ向けていた私は庭を指さす
女は手をむね前で組みイジイジとしながら口を開く
「その子供は今…罰則中でして…」
『まぁ、ここの孤児院は躾もしっかりされているのね。素晴らしいわ』
手をあわせ言う私の言葉に女はほっとしたような顔になる
どうせ貴族に恩を売った子供を恩を返しに来た貴族の前で罰則に処していると言うと己の立場が危うくなるとでも思ったのだろう
本当に浅はかな女だ…
『その子はどんな事をしたのかしら？』
「それは…」
口籠る女に私は静かに開心術を使いことの経緯を知る
やってしまった…
まさか私のあげた薬でそんなことになっていたとは…
確かにあの薬はマグル界では貴重なものだっただろう
『(これはリドルには申し訳ないことをしたな…)……』
「あの…奥様？」
『…失礼しました。少しボーっとしてましたわ。…どんな事をして罰則を受けているのかは分かりませんがあなたがそれに相応しいと思ったらそうなのでしょう』
「え…えぇ」
『ではその子にあわせていただける？私もそろそろ屋敷に戻らなくては外に馬車も待たせてるから』
「はい！ただいま連れて参ります！」
『お願いするわ』
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兎凪(プロフ) - 更新頑張って〜❤️応援してます❤️ (2021年10月5日 15時) (
レス) @page49 id: b4c6408c6f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続き気になります。更新頑張って下さい。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 26f37e78f0 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - お話とっても面白いです！！！けど名前変換がほぼ機能してません！！！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6bf73bd8a0 (このIDを非表示/違反報告)
由利香(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2020年11月7日 12時) (レス) id: 4865437acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅澪 | 作成日時：2020年11月2日 1時
