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you side



目が覚めると、見知らぬ部屋のソファで寝かされていた。



俺はゆっくりと起き上がる。



gr「お。起きたか。」



そこには我々国の総統、グルッペン・フューラーと、赤いマフラーを巻いている男がいた。



『……………屈辱ですね。何故俺を殺さなかったんです?』


gr「決まっているだろう。お前を仲間にする為だ。」



『……………俺は仲間になりません。そもそも軍人は嫌いです。』



gr《もしもし。此方グルッペン。ゾムか?今蝶が起きたゾ!》



『人の話を聞く気はないんですか?』



gr「まぁ待ってろ。紅茶でも飲むか?」



『要りません。』



gr「む、そうか。」



毒が入ってるかもしれない紅茶なんて飲める気になりませんよ。




zm「蝶!起きたんか!」



と、緑のパーカーの男が上から降ってくる。



鎌を構えようとしたが、何時も装備してある所に鎌はなかった。



tn「悪いけど武器は全部外させて貰ったわ。ウチの総統や仲間傷つけられたら困るし。」



そう言って赤マフラーの男が言う。



『そろそろ帰りたいので返して貰えません?』




屈託のない笑顔で言う。




gr「仲間になるなら返してやってもいいゾ!」



此方も笑顔で返してくる。



鎌は俺の大切な大切な物。絶対に返して欲しい。



俺は少しだけ眉間に皺を寄せる。




『鎌、返して下さい?』




gr「仲間になるのか?」




『嫌ですね。』




gr「じゃあダメだ。」




駄目だ。無限ループになっている……………!!



tn「はぁ…………蝶、諦めとき。グルさん………この人はお前が仲間になるって言う迄、鎌も返して貰えんし、家にも帰して貰えんで。」




…………何か………嫌ですね………。

この場をどう切り抜ければ良いのか………。



zm「………蝶。仲間になってぇや。俺パーティの時にも言うたけど、1人より大勢でおった方が楽しいで?」



パーカーの男が傍に来て言う。



『………パーティの時にも言いましたが、人は信用できません。よって、貴方達の仲間にはなりません。』



zm「……お前は、過去に何があったんかもしれん。人を信用出来んくなるほど辛い何かが。でも俺らならその過去を乗り越えられる。大丈夫や。」




少し、ほんの少しだけ。揺らいでしまった、気持ちが。でも




この揺らぎが駄目なんだ。





この揺らぎに身を任せてしまった所為で




俺は大切な人を、信じる心を




失ってしまったのだから。

蝶々は客人として招かれる→←4



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作者のS(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2020年4月15日 10時) (レス) id: 889e80655a (このIDを非表示/違反報告)
zapopiga(プロフ) - 続き気になります!更新頑張ってください! (2020年4月14日 15時) (レス) id: 2f89f3be3d (このIDを非表示/違反報告)
作者のS(プロフ) - 本当だ!ご指摘ありがとうございます!直しました! (2020年4月14日 10時) (レス) id: 889e80655a (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい!!違反ですよ!!ルールを確認して下さい!! (2020年4月13日 21時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者のS | 作成日時:2020年4月12日 0時

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