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「それでね、太宰さんったら、書類関係を全部窓から放り投げちゃって、皆んなと急いで拾いに行ったのよ、酷い話でしょ？」
「そうか、それは災難だったな」
台所で食材を切りながら、
机に向かって作業をしているサクに最近あった出来事を話していた。
「そういえば昨日はね、太宰さんと中也さんとお寿司を食べに行ったの」
「A、お前は太宰のことが好きか？」
「………え？なに、突然。」
「ああ…否、ここ最近太宰の名前ばかりが出てくる」
サクに急に問いかけられ、返答に困った。
�犢イ��瓩辰討いΔ里蓮�一体どの好きなのか。
上司として？人として？…それとも、異性として？
「……あ、もしかしてサク妬いてるの？そりゃあ、上司だし一緒にいる時間が長いから、話題が太宰さんの事しか無いの」
「…Aが太宰の直下に入り暫く経つが、最近はどうなのか気になってな」
サクには言えない本当のこと。
私が体を使い任務を果たしていた事は、秘密にしている。
大切なたった1人の兄だから、心配させたくはないし、
共にポートマフィアに拾われたことを後悔させたくはない。
「とても良くしてもらってるよ、だから心配しないで？」
「……ならいいんだが。」
サクは納得しきらないような表情をしたまま、私を見つめている。
もしかしたら、薄々気づいてたのかもしれないけれど。
気づかれてしまった時には異能力を使えばいいと此処までやってきたが、
サクが私に任務の事についてを尋ねることは無かった。
「俺は、お前が太宰の処へ行ってくれて、少し安心している」
「……安心？」
「彼奴は俺の友達だからな。真下の時には守ってくれるだろう、彼奴は強い。」
�爐�前は命より大切な俺の妹だ��
作業を止めて、私を見つめるサクの顔は
とても穏やかに微笑んでいた。
「……私はサクが世界で1番好き」
「其れは絶対に太宰の前で云うなよ、俺が殺される」
「ん、なんで？太宰さんと喧嘩してるの？」
「…フッ、お前にはまだ疾い」
「………なによ。」
鼻で笑ったサクは、また机に視線を戻し作業を始めた。
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作者名：ぬん | 作成日時：2023年10月1日 0時
