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すぅ、っと息を吸って、吐いて


私の方を見据える裕太。









.









玉「.........Aちゃんの傍にいたい」


「........」


玉「ごめん。記憶は戻ってないし

この先も戻らないかもしれないけど、

それでも俺は.......ずっと一緒にいたい。」









これを踏まえて、俺の話を聞いて?って






離れていた3年半のことを話してくれた。









3年半、ほとんど


仕事に打ち込むことしかしてこなかったこと。




千夏さんと付き合ってはいたけど


どこかで自分の気持ちが冷めていたこと。




そして、さっきも言っていた夢のこと。









玉「朝起きると、泣いてるんだ。いつも。」









そして、今日仕事で私に会って


身体が、心がざわついたって言うの。




そして私の泣きそうに笑う顔を見て


身体が勝手に動いたって、









玉「なんか、咄嗟だったんだ

手を離しちゃいけない気がして.......

でもごめん。腕痛かった、よね?」


「......んーん。大丈夫だよ、」









それから宮っちと話したことや


千夏さんとのことを聞いて、




裕太がどうしてあの場所に来たのか


そして今どんな思いなのかわかった。









なんか、前までの裕太なら




好きだ、って言って甘えてきそうなのに









なんだかまだ府に落ちなさそうな雰囲気で




何か、言いづらそうにしてる。









.









でも意を決したように私を見て









.









玉「..........Aちゃんの


3年半を、俺にも分けてほしい。」









裕太の右手が、




私の左手をそっと包み込んだ。

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作者名:そら | 作成日時:2016年7月28日 19時

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