検索窓
今日:23 hit、昨日:1 hit、合計:738,829 hit

*15 ページ15

私が座ってる横に、


ゆっくりと腰を下ろして




泣き止むまで


何も言わずにいてくれる宮っち。









.









宮『俺の玉がAちゃんにとられた〜』


玉『何言ってんだ、お前。』


『ふふ。ごめんね、とっちゃった(笑)』


玉『......いや、

最初から宮田のもんじゃないからね?』


宮『玉ぁ〜〜〜』









.









よく、3人で車に乗ったりご飯食べたり


宮っちとは本当に仲も良くて


裕太となんかあっても


うまく宥めてくれたり、




太ちゃんとは違う意味で


本当に裕太とも私とも友達として


私たちの傍にいてくれた宮っち。









.









.









「っ、私、今、最低なこと考えて、」


宮「........」


「わ、忘れられるより

忘れる側になりたかった、って.....

裕太との思い出を、いっそ────っ、」









忘れられたら楽になるんじゃないかって





言葉にならない心の叫びが


涙に変わる。









この3年半で、初めて.........泣いた。









.









.









宮「最低なんかじゃないよ」









穏やかな声が、心に染み渡る。









なんて、


優しくてあったかい人なんだろう









宮「あの時、一番に辛かったのは

Aちゃんだったのに

君は俺の罪悪感すら溶かしてくれた。」


「...........」


宮「この3年半、ガヤさんの前ですら

一度も泣かないで笑って.......」









"Aちゃんの優しさと強さに

俺も、メンバーも、


......玉も、支えられてたんだよ"









.









宮「だから、今度は─────俺達の番。」









宮っちの言葉に、顔を上げると







綺麗な月が.........夜空を照らしてた。

*16→←*14



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (793 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1256人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:そら | 作成日時:2016年7月28日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。