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で、結局彼が
これくらいいいよ、って
だけど本当に申し訳なくて
なんかあったら助けます、って
私の番号だけ無理言って
受け取ってもらって
その場は帰ったんだよね。
.
「......今なら
ちゃんと弁償できます」
玉「んははっ、怒んないでよ(笑)
....てか、それはもう十分だし」
あのあと一週間くらいで
知らない番号から着信があって
"......お言葉に甘えて
お願いしてもいい?"って
それが今のこの仕事
Kis-My-Ft2のマネージャー。
前のマネージャーさんが
ちょっと病気になっちゃって
今は元気なんだけど、
当時は大変だったみたいで
緊急で、ってなると
なかなか見つからなかったって。
玉「........ほんとに、」
「っ、あ!そろそろ
行かなきゃですよ、ね?」
玉森さんが
今から何のことについて
言おうとしてたか、
なんとなく察しちゃって。
言葉を遮って、
呼んでる北山さんの方へと促す。
玉「........、わかったよ」
ため息ついて、
私を軽く睨んでも
それでも素直に従ってくれる。
「.......あと、半年。」
来年の8月に、
私はマネージャーを辞める。
元々臨時で、井野さんが
良くなれば辞める予定だったから。
去年、快方して
でもまだ病み上がりだしって
延長してただけ。
本来、女のマネージャーなんて
既婚者とかじゃなきゃダメだもん。
あの時は急だったのと、
私が彼らのこと
全く知らなかったから
っていうので、特別だっただけ。
玉森さんだけじゃなくて
皆が大好きだけど、
大切なファンの為を思えば
離れなきゃいけないんだよね。
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作者名:そら | 作成日時:2015年12月29日 18時