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藤ヶ谷さんとのご飯は


夜の20時過ぎからで




それまでは


ゆったりとした休日。









ちょっと買い物でも、って


着替えて外に。




玉森さんから


貰ったマフラー可愛くて


お気に入りだけど




これ、使ってると


思い出しちゃうし




新しいスヌードとか


買おうかな、って。









.









「ん?井野さん...?」









買い物を終えて、


プラプラ散策してたら




井野さんから着信。









「はい?」


井『もしもしA?

お休み中ごめんね、今大丈夫?』




「いえ、全然...

何かありましたか?」









井野さんからの連絡は


普通に仕事の話で、




歩きながら話してたら


道路の向かい側に




玉森さんの好きな


ブランドのお店を見つけて。









.









「........嘘、」









ただ何気なく、見てただけ。









なのに.......どうして?









井『A〜?聞いてる?』


「っ、あ.....はい、」




井『ふふっ、大丈夫?

そういうことだから

よろしくね?』


「わかり...ました、」









井野さんの話が


あまり頭に入ってこなかった。




だって、なんで?









「.........美和、さん...」









見間違えるはずがない。




変わらないスタイル、


前よりも髪は短いけど


小さな顔。









そんな彼女が、


玉森さんの好きな


ブランドショップから出てきて。









見覚えのある


黒い大きな車に乗り込む姿。









玉森さん?




美和さんと、やり直したの?









全然、知らなかった




いつ再会したんだろ...









美和さんは素敵な女性で




玉森さんはきっと、


今も忘れることなんて出来てなくて。









さっき井野さんに言われた


仕事のスケジュール変更。









"明後日から1ヶ月、

藤ヶ谷さんに付くこと"







多分ドラマの撮影だと思うけど


タイミング、良かったのかも。








これで暫く玉森さんのこと


考えないで済むんだから。

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作者名:そら | 作成日時:2015年12月29日 18時

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