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車のなかで
感情の整理をつけないと
もう、泣きそうになる。
玉森さんのことも
藤ヶ谷さんのことも
北山さんの言葉も
メンバー皆の優しさも.....
「ふっ、う....」
涙で視界が滲む。
運転中に危ない、って
わかってても
ぽろぽろ溢れて止まらない。
辞めたくない、けど
こんな気持ちのまま
続けてちゃいけない。
色んな感情がごちゃごちゃで
藤ヶ谷さんの優しさに
思わず甘えそうになる。
だって、ほら.....
「.....ライン、」
赤信号で止まって
携帯を見れば、
藤ヶ谷さんからのメッセージ。
藤》お疲れ、ちゃんと帰れた?
Aさ明日OFFだよね?
予定空いてたらご飯行かない?
藤ヶ谷さんは本当に優しくて
告白のことも、
私を困らせないように
返事は急がないでいいからって
明日は特に予定も入れてないし
悩んだけど
行きます、って伝えれば
素直に嬉しい、って
まっすぐ伝えてくれて。
「...」
私、ズルいよね。
玉森さんのこと好きなくせに
逃げたくて、
藤ヶ谷さんの気持ち利用してるんだ。
明日、藤ヶ谷さんに謝ろう。
やっぱり
曖昧にしたままじゃ
きっとダメだから。
家に着いてお風呂入って
鏡の前で髪の毛乾かしてたら
........あれ?
「っ、え、何これ...」
首筋に、赤い────っあ!
"髪の毛まとめたりすんなよ"
"しばらくタートル着とけ〜"
これ、玉森さんが....
「.......意味、わかんないっ...」
いくら気紛れでも、
こんなことしないでよ。
玉森さんがわからない。
好きだから、
私が自惚れそうになってるだけ?
でもこんなの、ズルいよ
「.......玉森さんの、バカ...」
それでも想いは
募っていくの。
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作者名:そら | 作成日時:2015年12月29日 18時