ヒカリノサキ。 (ページ24)

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玉「ごちそうさま」

「...」

玉「ん？何、ボーッとして」

目の前に手がふりふり。

あれ、目の前のお皿が空っぽ...

「あ、あれ？

もう食べ終わったんですか？」

玉「へ、もう...って(笑)

結構ゆっくり食べたけど」

「さ、左様でございますか...」

目の前で、

クスクス笑う玉森さんは

あの日よりも

随分大人になったと思う。

たった、2年だけど

きっとこの

2年間は玉森さんにとって───

「...」

玉「へこんでんの？」

「......へ？」

お皿を片そうと、

立ち上がったら

そんなこと言われて。

.......へ、へこむ？

キョトンとしてたら

玉森さんが

玉「別に熱出たの、

お前のせいじゃないし

俺の自己管理の問題だし...」

「...」

玉「青山さんの言ってたこと

気にしなくていいから」

"それからあの人勝手に楽屋来て

強引に入ってきただけだから

それは不可抗力な"、って。

もしかして、

私がずっと黙ってたの

楽屋でのこと

気にしてたからって思ってる？

気にしてなくもないけど、

今はちょっと違う...(笑)

けど、不器用だけど

玉森さんなりに

励ましてくれてるのが嬉しくて。

「ふふ、はい」

また、好きが増えていく。

玉森さんに薬飲んでもらって

ちゃんと寝てくださいね、って

ベットに入ったの確認して

帰ろうと玄関で靴を履いてたら

玉「........帰んの？」

「わっ、玉森さん？

なんで、」

玉「遅いし、泊まんなよ

...客用の布団とかあるし」

そう言って、

ジッと見つめられた。