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玉森さんの


最後の仕事は番組収録。







バラエティー系で


ゲストとしての出演。




たまたまだけど、


同じゲストで青山さんもいて。









「...」









2人の席は隣同士、


今度ドラマでも出るんだっけ?




それの番宣みたい。









.









『お疲れ様でしたー!』









無事に収録も終わり、


玉森さんに薬とか水とか




色々楽屋に用意して


置いときますね、って伝えた。









玉「.....ん、お前はどこ行くの?」


「え?玉森さん

早く送りたいですし

車回してこようかと.....」




玉「あーー、そういうことね


......急ぎすぎて

車ぶつけんなよ(笑)」









無理して笑ってるのわかるけど


ほんとにもう、なんだかなぁ。









急いで車回して、


玉森さんの楽屋に着くと




あれ、中から話し声?









「......失礼します、」









ノックして中に入ると


玉森さんと、







.......青山柚希さん?









私に気づいた彼女は


キッと睨み付けながら


詰め寄ってきて。









柚「あなた、マネージャーでしょ?

裕太くんこんなに熱あるのに

よく普通に仕事させてたわね。」


「っ、えっと...」




柚「最低ね。

仕事が回ればそれでOKなんだ?」


「.........、」









何も、言えない。






普通なら"休んで"、って


そう言うよ。




いくらプロでも


体調悪いときくらいある。









.........ううん。




普通の彼女ならきっと、


大事な人が具合悪かったら


休ませて看病するよね。









でも私はビジネスパートナー


だからって、間違ってた?









柚「なんとか言ったら────」


玉「青山さん。」









玉森さんが


青山さんの腕を掴んで




私から引き離す。









玉「わざわざ心配して

楽屋まで来てくださって

ありがとうございます。


ただ、休まないと言ったのは

俺の方なので...

マネージャーは悪くないんです」









ゆっくりと、


青山さんを外に連れて









玉「移ったら悪いですし、

帰られた方がいいですよ?

ご心配ありがとうございました

お疲れ様です。」









玉森さんに促されて


楽屋を出た青山さん。









「...」









なんでか泣きそうで




胸がひどく痛くなった。

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作者名:そら | 作成日時:2015年12月29日 18時

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