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そろそろ、って


お開きになって解散に。









ニカさんと千賀さんと


ミツさんは


このあとまた飲むみたいで。









あとの4人は私が送るの。




井野さんはさっき皆で


タクシーでお見送りしたところ。









.









宮「.....あれ、玉寝ちゃってる?」


玉「...」


横「なに?裕太寝てんの?」




宮「うん。寝ちゃってる

やっぱ最近忙しかったもんね」









ミラー越しに


窓にもたれてる玉森さんが見えて。









「じゃ横尾さん、宮田さん、

藤ヶ谷さんの順で

最後に玉森さん降ろしますね」









横尾さんと宮田さんを送って




車内には藤ヶ谷さんと


まだまだ熟睡の玉森さん。









.









藤「......Aに

聞きたいことあるんだけど、」









静かな車内に


藤ヶ谷さんの真面目な声が響く。









藤「辞めたあと、

俺らとは一切関わる気ない

とか思ってる?」


「........、基本的には。」




藤「....やっぱそうなんだな、」









ぽつりと呟いた言葉と同時に


赤信号で車が停まると、




藤ヶ谷さんの手が


後ろから伸びてきて




私の腕を掴むの。









藤「......辞めたらさ、

アイドルとしてじゃなくて


普通に藤ヶ谷太輔として

関わっていきたい、」




「え、っ....」


藤「寂しいよ、

繋がりが全くなくなるなんてさ。」




「...」









"寂しい"─────、か。









そう思ってもらえて


私はきっと、幸せ者なんだね。









泣きそうになったのを


必死で堪えて









「...っ、ありがとうございます」









その言葉だけでもう




今は、精一杯だった。

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作者名:そら | 作成日時:2015年12月29日 18時

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