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急に、玉森さんがパッと離れて









玉「ご、ごめんっ....!」


「.........え、」


玉「Aちゃん男に触られるの.....

ごめん。嫌だよね、何度もごめんね」









そう言って、困った顔で笑ってて


もしかして最初に私が倒れちゃったから?




すごく気にさせてしまってたのかな。









ちゃんと伝えなきゃ、って




大丈夫だってこととありがとう、を。









玉森さんの右手を、両手で包んで









.









「っ、あの、私大丈夫です」


玉「え?........え?」


「玉森さんは、もう怖くないです

だから─────」









"たくさん、助けてくれてありがとう。"









.









玉「.......無理、してない?」


「はい、ちゃんと信じられるって

思えた人なら全然大丈夫ですよ」


玉「.........」


「多分キスマイの皆さんも大丈夫だと思います」


玉「......皆、」


「はい、皆さんいい人達だったから」









そう言って笑えば、


玉森さんも笑ってくれて。









「さっき玉森さんの声に、すごく安心しました。」


玉「..........声?」


「大丈夫、一人じゃない、ここにいる、って

それに....名前読んでくれた時もホッとしました」


玉「.......そっ、か/」


「本当にありがとうございました」









玉森さんの少し伏せられた目に


その表情に、気持ちが揺れた気がして。




ジッと見つめてたら


不意に目が合った玉森さんが"見すぎ"、って


呟いて私の頭をくしゃくしゃってした。









「っ、わ、わっ......」


玉「んははっ、ごめん。

ぐしゃぐしゃになっちゃった(笑)」


「えぇーー?玉森さん、ひどい....」


玉「ふふ。ごめんて、直すから」


「...........」


玉「.........髪、ふわふわ、」









そっ、と髪を撫でる優しい手に


安心するようなドキドキするような




なんとも言えない感覚になって。









.









「た、玉森さん、もう.....」


玉「裕太」


「へ?」


玉「俺のこと裕太でいいよ」









ふっ、て笑った表情に




胸がぎゅぅって苦しくなった。

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作者名:そら | 作成日時:2015年8月29日 21時

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