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エレベーターに乗って少しして
すごい雷の音がして、
不安に思ってるうちに電気が消えて
.
.
どれくらい、経ったんだろう。
怖くて、........踞ってた。
エレベーターには自分しかいなくて
ジッとしてるしかなくて。
でも、ドアがドンドンって
少し下の方から私の名前を呼ぶ声がして。
だから、震えて声あんま出なかったけど
"怖い"、って
そしたら、優しい声が何度も聞こえた。
"大丈夫だよ、"
"もうすぐだから"
"一人じゃないよ"
"ここにいるから"
"Aちゃん"
一つ一つの言葉に、心がほぐれて
震えが少しずつ治まっていく。
それから少しして、電気がついて
ガタンって動いた。
開いたドアの先に
.
玉「大丈夫。..........もう大丈夫だよ」
玉森さんが私を抱き上げて
背中をさすってくれた。
温かくて、大きな手にすごく安心して
.
「..........っ、ふ、ぅ〜〜....」
博を切ったように涙が溢れて
たくさん、泣いた。
玉森さんは
周りにいる人に見られないように
私を抱っこしたまま、
小さな空き部屋に連れてってくれて。
.
玉「.........」
「..........っ、あの、」
玉「あ、落ち着いた?」
「は、はい...//その、度々ご迷惑を...」
落ち着いてきたら
だんだん恥ずかしくなってきて
謝ろうとしたけど、"大丈夫。"に遮られて。
玉「雷も暗いのも、狭いのも
全部苦手だったんでしょ?怖かったよね」
そう言って、またぎゅぅってされる。
頭に大きな手が乗って
今までにないドキドキに身体が固まって
心臓がすごい早さで動いてた。
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作者名:そら | 作成日時:2015年8月29日 21時