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駅であれだけ人がいたから覚悟はしていたけど、やっぱり電車の中もいっぱいですし詰め状態だった

押しつぶされそうになりながらもなんとか乗った



「人、いっぱいだね…」

「そう、だね…」


人がいっぱいで掴むところもないし、つり革にも届きそうにない

おまけに今日は下駄を履いているからか、いつもよりよろけてしまう
…どうしよう、周りの人に迷惑かけたくないのに




「…Aちゃん、嫌だったらごめんね。」


隣にいた翔也くんは、そう言うや否や私をぐっと抱き寄せた


「…危ないから、俺に掴まってて。」


私と翔也くんは向かい合う形になって、翔也くんの右手はつり革に、左手は私の腰に回っていた

あまりにも急すぎて何も言えなかったけど、立っているのもやっとだから支えができたのは正直有り難かった
私は遠慮がちに翔也くんに寄りかかった

こんな至近距離に翔也くんがいることに驚いて、ドキドキしすぎて心臓が壊れちゃうんじゃないかと思ったけど、嫌じゃなかった


「…」


翔也くんは華奢だと思っていたけど、思ったよりがっしりしていて、男の人なんだって意識してしまう

見上げると翔也くんと目が合って、恥ずかしくてすぐに俯いた


もう一度そっと見上げてみると、翔也くんは外を見ているようだった
こんなに意識しているのは私だけかと思ったけど、翔也くんの耳は綺麗に赤く染まっていた

翔也くんも意識してるのかな、なんてそんなことを考えてまた恥ずかしくなって顔を背けた

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咲彩(プロフ) - ○○さん» お褒めの言葉ありがとうございます!めちゃめちゃに嬉しいです…!ゆっくりにはなると思いますが頑張りますので今後もぜひ見てください…!コメントありがとうございました! (2021年8月25日 16時) (レス) id: 56598a6d46 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - Iberis大好きで何回も読ませてもらってて、いつか木全くんでお話書いてくれないかなあって思っていたので嬉しすぎます!!!咲彩さんの書く作品が大好きです!!これからも楽しみにしてます! (2021年8月25日 14時) (レス) id: 9e1f16d5e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲彩 | 作成日時:2021年8月12日 23時

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