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私の目的地はというと、店でもなく施設でもなく、駅前の大きな公園だった。
「ついた」
「…ここですか？」
「うん。凄いでしょ」
目的地に到着すると、さすがの影山くんも上を見上げて「おお…」という顔をしていた。
駅前の公園には毎年この時期に、大きなクリスマスツリーが展示される。
電飾や飾りが無造作に散りばめられたそれには、誰しもの心を掴むロマンチックさがあった。
「ごめん、これを見たかっただけ」
「そうなんすか」
「普段ここの駅使わないし今年は見にくるほど暇なかったけど、一回くらいは見たいなって。で、一緒に見るなら影山くんかなーと」
ふふふと笑って影山くんの顔を見上げれば、私の目をしっかり見たあと顔を少し赤くして「そうですか」とふいっとそらされた。
「俺も、最近Aさんといれる時間少ねえなと思ってたんで、良かったです」
「ほんと？なら良かったー」
正直影山くんはイルミネーションとかそういうので喜ばない人だと思っていたから直前まで迷ったが、心配はいらなかったようだ。
イルミネーションがあってもなくても、一緒にいるだけで楽しければそれでいい。
特に最近は春高前だし私も受験を控えているし、なかなかゆっくり話す時間も取れなかったのが事実だった。
ぼーっとツリーを眺める影山くんの横で、私は鞄からあるものをごそごそと取り出す。
「影山くん」
「？」
「目閉じて」
影山くんは私に言われた通り、素直に目を瞑る。
そして彼の手を取り、私の持つものをぎゅっと握らせた。
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ゆり(プロフ) - すっごい好きなお話しです！続き楽しみにしてます！ (2023年3月14日 21時) (
レス) @page47 id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すっごい好きすっごいなんかもう好き(語彙力とは)、、、最初からここまで一気読みさせていただきました！1話1話の内容がとても面白くて、もっと読みたい！って思えました！！！！！ (2022年1月27日 2時) (レス) @page47 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
まじま。(プロフ) - このままここで続けて欲しいですうう、、。ほんとにこの作品すごく好きです応援してます！！！！！ (2021年3月23日 11時) (レス) id: 605f4aa0b2 (このIDを非表示/違反報告)
のろ(プロフ) - あわわわわわー！オチが上手くいかない感じがすごい好きです。応援してますー！！ (2021年3月16日 22時) (レス) id: 0a1b5d200f (このIDを非表示/違反報告)
ik13ttm(プロフ) - わああああああああああああああついに！！正真正銘の両思いになりましたね！おめでとう！！！もうこの話好きすぎてまだ全然完結しないっていうお知らせめちゃくちゃ嬉しいです…(つД`)ノ (2021年3月16日 15時) (レス) id: a5a5b9bef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずかわ | 作成日時：2021年1月18日 0時
