押せば成る【影山飛雄】

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田中「影山いなくね？」

山口「あ、なんか影山、用事あるから先帰ってろって…」



思い出したように発言する山口くんに、「こんな時間に何の用事があんの」と呟く月島。

すみません。たぶんそれ、私のことです。

なんて思っているのも束の間、

「七海さん！」

たたたっと足音がして全員そちらを振り向いた。



「待たせてすんません」

「いや大丈夫よ」

「あざす。…じゃあ、」



「帰りましょう」

影山くんが私に向けて言ったこの一言に、一部始終ガン見していた他の部員はぽかんとしている。




「「「………は！？！！？！？」」」


「わあびっくりした！！」

菅原「いや、え！？なに！？どういうこと！？」

田中「2人で帰るってことっすか！？」



いや、まあ、そうなるよね。
うん、気持ちはよくわかる。

なんなら私が1番おかしいと思ってる。



影山「そうっす」

日向「なんで！？」

影山「なんでもいいだろ」

菅原「よくなくない！？」



ＷＨＹ？の文字がみんなの頭の上に見えて、状況がさらにわけわからなくなっていく。…こうなりそうだったから、正直あんまり見られたくはなかったんだけどね。

その中でも割と1人だけ冷静であった月島が口に出した発言に、その他全員がハモった。



月島「2人は付き合ってるんですか？」

「「「月島言いおった！！」」」





「えっと…ううん、そういうのじゃないから。多分」




私もよくわかっていないので。


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