自分タレントじゃありませんので (ページ12)

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覚悟を決めるとはページ12

『なんであんたが来んのよ。

やま。』

山「なんだよ、きちゃ悪ぃかよ笑」

『まじストーカーなん？？』

山「ちげぇよばか！笑」

私がなにかを抱えてたり、1人殻にとじこもろうとすると必ず現れるこいつ。Hey! Say! JUMPのセンター山田涼介。きっかけはもう忘れた。けど、なんかずっと仲良い。
事務所でジャニーズタレントと話すことがない私にとっては数少ない友達の1人。ヤマも友達いないし、私もいないから結局いつも一緒にいる。

山「てっきりお前部屋にいると思ったから行ったのに居ねぇから。そしたら滝沢くんにたまたま会って、Aなら多分BARいると思うって。」

『なにあの人怖いんだけど。なんでうちの居場所知ってんだよ。』

山「またなんか抱えてんだろ？全部話せ。」

ほらまた。なんで何も話してないのにわかるかな…コイツってやつは…

『やまはさ、自分の１つ目標にしていたことが叶う時、自分の実力が全くその域に達してなかったら、どうする？冒険してでもその旗を掴む？それとも次いつやってくるかわかんないけど、冒険せずに実力をあげてからのタイミングで掴む？』

山「んー、どうだろうな。俺は冒険してでも掴むんじゃないかな。」

『それはどうして？』

山「だって、その目標が目の前に見えたってことは、もうすでに実力があるってことじゃねぇの？
周りの人は、実力があると思ったから期待してるんだろ。Aは、自分には依頼に応えられるほどの実力がないって思ってるのかもしれないけどさ。それは違うんじゃね？」

“覚悟を決めること。これだけだろ。"

『覚悟ね…』

山「そう。腹括ればいいんだよ。自分が思ってるよりも気楽に考えて、覚悟持てば良い方向進むと思うぞ。」

そして、いつも私はコイツの言葉が決断できるきっかけになる。

『ありがと』