全部教えて2【西山宏太朗】

60 ページ13

.








峰崎「西山さんと飲めるなんて嬉しいです！」







西山さんの隣に座ってひたすらアピールをする彼女を見て喪失した


ていうかなんで私が西山さんの隣じゃなくて貴方が西山さんの隣なの！可笑しいでしょ！

もちろん私は座ろうとしたよ！？座ろうとしたのに無理やり取られたの！
だから諦めてヨシキの隣に座ったんだ









梅原「なんで断んないんだよ」


貴方「だって…」


中島「彼女なんだから断る権利はあったじゃん」


貴方「可哀想になっちゃったんだもん！」


梅原.中島「お人好し」


貴方「…もう〜！！」








あんな泣きそうな顔で見られたら断るもんも断れないよ！
私のバカ！これじゃあライバルを応援してるようなもんじゃん！









西山「…あのさ、Aちゃんと席交換して貰えないかな？」


峰崎「えっ」


西山「普通隣は彼女じゃない？」


峰崎「そ、そんなルールなんてありませんよね？」


西山「ルールは無くても俺がAちゃんに隣に座って欲しいんだよ」


峰崎「…」









西山さん…
その言葉を聞いて嬉しくて涙が出そうだった

けど峰崎さんは下を向いて一切動こうとしなかった









西山「…じゃあいいや、俺が行くから」








そう言って立ち上がると私の隣に移動してきてくれた








西山「ごめんヨシキそっち詰めて貰っていい？」


中島「いいよ」


西山「ありがと！」








私の隣に腰を降ろすとヨシキ達と楽しそうに会話を始めた


当たり前のように私を選んでくれた事が言葉に出来ないくらい嬉しくてその嬉しさを噛み締めていると手をギュッと握ってくれた


驚いて顔を上げて西山さんを見ると口元に人差し指を当ててイタズラっぽく笑っていた









貴方「っ…」


西山「でさ〜」








西山さんといると鼓動が速まるばかりだ
いつもいつもドキドキしっぱなしで困るよ…




好きだな…
そう思って私も西山さんの手を握り返した









峰崎「…」






.

61→←59

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す