Storm's a moment vol.3 (ページ7)

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ある後輩の観察と考察2 ページ7

side 菊池

マリウス「ーでも、女の子に乱暴な言葉はちょっとダメだと思う…」

和「まぁ、翔ちゃんも誰にだってあんな感じにはなりませんよ」

佐藤「ー気を許してるから、…って事ですか？素を見せられる相手…」

和「今でこそ、優等生でなんでも出来る男ってイメージですけど翔ちゃんって。昔は3秒でキレるって後輩の間じゃ有名でしたし、カラコン入れるわドレッドにするわ、ヘソにピアス開けたりもしてたくらいですから」

松島「櫻井君がですか……？ホントに？」

和「ヤンチャでしたよ、昔はね。本質は今でも何にも変わらないですけど」

真面目でこうと決めたら、最後までやり切る。

いくらチャラさ全開の外見になろうと、言葉遣いが荒くなろうと

学業は絶対に疎かにしない、と決めて睡眠時間が3時間を切ろうとも

仕事と学業を両立させた兄貴。

今でも、芸能界の交流関係よりも学生時代のお友達と呑みに行く方が多いらしく

あぁ、こういう所で兄貴はバランスを取っているんだと思う事がある。

“櫻井翔”という世間のパブリックイメージが創られるより前に出会っていた人達

その人達の前では、キャスターの事もアイドルの事も、何一つ気にせずに只の“櫻井翔”で居られる。

同じ船に乗り込み、運命共同体となった嵐のメンバー

同じ境遇で同じ歓び、同じ苦しみ悲しみを時に分け合い、時に何十倍何百倍にもして

一歩ずつ肩を組んで歩いて来た、ソウルメイトとも言える5人の仲間。

一方で、全く違う世界で生活をしているかつてのクラスメイト

同じ教室で同じ授業を行けて、将来の夢について話し合ったんだろう

“サクショー”のまま、特別扱いする事なく接してくれる

数少ない、兄貴が息を付ける場所。

そんな所で、顔を出すのがかつてのヤンチャな兄貴

周りに気を配り、落ち着いた丁寧な口調で語りかける兄貴ではなく

大きな声で大きく笑い、語尾がほんの少し粗雑になる。

静と動、相反する２つの面を持っている事が、兄貴の魅力の１つかもしれない。

翔「ーっあ～、美味かった」

『ふふふ、よく食べてたね。モグライの名前は伊達じゃないね』

翔「ウルセェよ、ってか何だよそのモグライって…モグラかよ」

『ご飯詰め込んで食べてるでしょ？いつも。ホッペパンパンにして食べてるのが、翔さんファンにはツボ見たいよ。』