Storm's a moment vol.3 (ページ4)

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ある後輩の観察と考察2 ページ4

side 菊池

食事会の店に到着して、俺たちが先に個室へ通された。

何も考えずに上座へ座ろうとしているヤツを、上座から一番遠い席に押し込んで

頼むから、大人しくしておいてくれとクギを刺す。

マリウス「日本ってご飯の席も決まってて、窮屈だね…なんか」

菊池「外国だって席順決める時は、目上の人からだろうが。しかもココは日本だ、郷に入っては郷に従え」

マリウス「ゴ、ゴウ……？なにそれ」

中島「その場所場所のルールに従え、って事だよ。日本に来たなら、日本のルールを守れって事」

松島「難しいねぇ、オトナの世界って」

菊池「そのオトナの世界に、お前も入ってんだからな。成人してなくても、仕事してる以上はルールが難しいからって逃げらんねぇんだよ。」

緊張感のカケラも感じられない年少組に頭痛がしてきた頃

相葉君の笑い声と、数人分の足音が。

直ぐに個室のドアが開いて、相葉君を先頭に嵐兄さん達が入って来られた。

翔「ーゴメンな、お待たせ」

中島「いえ、僕らもさっき着いたところです」

翔「良かった。ーさて、誰がドコに座るぅ？」

和「オレはココに座るぅ」

翔「じゃあ俺はココに座るぅ」

雅「俺ココ～」

潤「旭灯、奥行きなよ。注文とかオレと相葉さんでやるから」

『それじゃあ潤君達食べにくいでしょう？』

雅「大丈夫大丈夫。久々なんだしゆっくりしなよ」

『ふふ、ありがとう。じゃあお言葉に甘えて』

智「ー旭灯、どっち座る？オレ、壁側でもい？」

『良いけど…窮屈じゃない？智君』

智「うんにゃ、壁側がいい。なんか、食ったら直ぐに寝そうだ…」

『振り付け遅くまで考えてるって言ってたもんね。今はどれ付けてるの？』

智「今は…“夜の影”手つけ始めたとこ」

『楽しみだなぁ…、智君の振り付け』

翔「あ、そうだ。旭灯お前さ、映像やるんだろ？何曲か」

『うん、今日大体の構成潤君に見てもらってGOサイン出たから、ちょっとずつ作ってく』

翔「“song for you”でさ、使いたい写真があんだよね。後から送るわ」

『ん、分かった。それも入れよう。みんなも、入れて欲しい写真があったら募集中です』

ワイワイしてる兄貴達の隣では、松本君と相葉君がメニューを開いて注文する品を決めている。

話がひと段落付くと、兄貴と旭灯姐さんがメニューを覗き込んで注文決めに参加

壁側に陣取った親分と二宮君は、テーブルを挟んで何やら話している。