51(諸伏景光/番外編1) ページ3
(※こちらの話は少々下ネタを含みます。苦手な方はブラウザバック推奨。)
それはとある放課後のクラブ活動での出来事である。
バンッバンッバンッ・・・
バスケットボールのドリブル音と、バッシュのスキール音が体育館内に響く。
「龍崎、パス！」
アリシアは味方からボールを受け取ると、素早く相手コートにかけていく。
「ヤバイ！龍崎にボールが回ったぞ！」
「僕がマークする！」
アリシアの敵対チームにいた諸伏は迅速に彼女のマークにつき目の前に立ちはだかる。
互いに一瞬睨み合えば、アリシアは諸伏の左脇の隙をつき、一気にディフェンスを破りランニングシュートを決めようとジャンプした。
「させるか！！」
諸伏はアリシアの前に再び立ちはだかると手を伸ばしながらジャンプをしてシュートを阻止しようとした・・・その時だった。
諸伏の手にムニュッと生々しい程に大きく柔らかいモノが掌に触れた。
「っ！！？」
「ぁっ！！？」
諸伏は瞬時にそれが何かを理解すると顔を赤らめて手を引っ込める。
突然の事に動揺したアリシアもまた顔を赤らめ、シュートを外してしまい敵チームにボールがとられ今度はディフェンスに回った。
そう、諸伏が触れたのはアリシアの豊満な胸だった。
「ア・・・アリシア！」
諸伏は謝罪しようと声をかけようとするが、ゲームの進行が止まる事はなく、アリシアは何事もなかったかのように直ぐにボールを追いかけていってしまった。
番外編 諸伏景光の葛藤
クラブ活動終了後。
「諸伏景光、お前を連行する！貴様に拒否権はない。」
体育館にて諸伏を背後左右からガバッと腕を掴んだのは、萩原と松田ペアだった。
「突然なんだよ萩、松田！」
「とぼけんなよ？さっきの試合見てたぜ？」
「白状しろよ？アリシアちゃんの胸、どうだった？」
松田と萩原がニヤリとしながら顔を赤くする諸伏をからかうように言った。
「！！？バカっ！あれは事故だ！」
「全く諸伏はムッツリ助平だな。顔真っ赤にしやがって。」
松田が諸伏の反応を楽しむようにいった。
「余計なお世話だ！それより、その事でアリシアに謝りに行かないといけないんだ。だからその腕を離せ。」
「やっぱり俺の予想通り、Eカップくらいあっただろ？」
萩原が顎に手をあてながら、諸伏に尋ねる。
諸伏は掌に残る大きく柔らかい感触をおもむろに思い出すと、煩悩に負けそうな自分の思考からそれを忘れるように首を振って応えた。
「・・・・黙秘する。」
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作者名：ユウナ | 作成日時：2019年7月18日 21時
