三十一話 ページ32
貴「あの、前に私が血鬼術を発動したという小屋へ行ってもいいですか？」
Aがそう言ったのは、血鬼術の練習を始めて五日後の夜だった。
Aが泊まることになってから何故か任務後の柱達の集合場所となった無一郎の屋敷で食事を取っていたみんなに、キリの良かったところで声をかけたAの方へみんなの目が向く。
貴「私が初めて血鬼術を使ったのがどのようなものなのか、一度見ておきたいんです。」
あの日、Aと宇随で模擬戦をした時から五日間…Aは夜になると毎晩柱の誰かに見てもらいながら血鬼術の練習に時間を当てていた。
その五日間でAは劇的に強く…とは勿論いかないが、着々と操作が上達していった。
今では明らかに速度も威力も上がったが、実践に移すとなるとわけが違う。
つまりAは、早く上達してみんなに認められなければと焦り、少しばかり詰まっていたのだ。
期待と心配の眼差しで箸を持っている柱達を見ていると、その中の一人…煉獄が口を開いた。
煉獄「俺はいいと思うぞ！！屋敷の外に出てはいけないというルールは無いからな！それに強くなりたいと精進する心がけは大切だ！！！」
蜜璃「わっ私もいいと思いますっ！」
宇随「今日はもう任務は終わったしな！！この俺様がついて行ってやるよ！」
冨岡「俺も行こう。」
無一郎「勝手にすれば、俺は行かn」
宇随「霞柱も行こうぜ！どうせ行くなら派手に行く！！」
無一郎「…………」
みんなが口々に賛成の意見を述べてくれる(無一郎は強制)。
正直、Aは「皆は任務で疲れているだろう」と、一人か二人に付いてきてもらうつもりだったのだが…どうやらみんなが付いてきてくれるらしい。
貴「ありがとうございます。」
たった一言の感謝の言葉をみんなに告げる。
そんなAに柱達は気にするなと言って笑ってくれた。
最終的に、ご飯を食べ終えたら行こうという事になりその後はみなそれぞれ食事を再開させた。
好き勝手に喋りながら食事をする柱達を部屋の隅で冨岡の様に見ていたAは、牢屋で過ごしていたあの時はとても寒かったはずなのに、ここはひどく暖かいような気がした。
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» 修正しました！鬼に生きる【壱】の所もコメント下さりありがとうございます、助かります！ (2020年10月6日 16時) (
レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 四十話ですが、起源ではなく機嫌だと思います (2020年10月6日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十九話の善逸の漢字が違います (2020年10月5日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - りおさん» 学校ですか��(ﾟДﾟ)大変ですね……続編の作成には少し時間がかかりますが、できれば一週間以内には作りたいと考えていますのでたまに見に来て下さればと思います(*´ー｀*) (2020年4月16日 10時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
りお - おお……!ついに続編３に行きますか!私は今日から学校なのでみれる時間が減ります……(^o^;)続編ふぁいとぉ(･ω･´)ノ (2020年4月16日 4時) (レス) id: 5a5f8160c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぃろ | 作成日時：2020年3月15日 13時
