六話 ページ7
そして今に至る。
牢屋の壁にある小さな空気穴のようなところから月の光が差し込んで姿を映し出されたAの目は何も写していなかった。
まだこの少女は13歳なのだからしょうがないのだろう。ショックはまだ癒えてなどいなかった。
Aを捕縛し、ある本部へと連れてきたその彼は
冨岡義勇と言った。
Aが連れてこられてすぐにざっと説明された事は、鬼を狩る仕事をしているとだけ聞いており、それ以外はAが何も質問をすることは無かったので何も言われ無かった。
だから、それ以外は何も知らない。
ここは何処か、
私はどうすればいいのか、
これからどうなるのか、
家族はどうなったのか……何も知らない。
食事も睡眠も必要としないAはここへきてから数週間。
ずっと人形の様になってしまっていた。
だが、そんなAの生活はその日で終わる事となる。
*
その日も、特に変わったことは無かった。
太陽の光を避けて空気穴から離れる様に牢屋の端っこにより壁際で蹲る。
それだけで今日という一日もあっという間に過ぎ去って………
「む!思っていたよりも幼いな!!」
「なんだ?地味な奴だぁ!」
行くことは無かった。
知らない声に下を向いていた顔を上げて伸びきった髪の間からその人物を見やる。
なんともわかりやすい人達だった。
二人のうち一人はまるで炎を連想させる様な黄色と赤の髪色をした熱い人で、もう一人は額当てにじゃらじゃらとまぶしく光る宝石を大量につけている派手な人だ。
ここへきた人は、いや、Aが目が覚めてからあった人は義勇しかいないはず。
この二人はAの記憶には無い。だが、初対面とは言えないほどに遠慮がない。
「しっかしほっせぇ腕だな!!飯食ってんのか?」
「宇随!この少女は鬼だから肉しか食えん!!富岡からは肉を与えていないと聞いたぞ!」
貴「…………」
黙った聞いていれば聞いたことのある名が出てくる。
冨岡…といったということは冨岡義勇と知り合いなのだろうか。と勝手に解釈して視線を二人から地面におとす。
誰か来たと思えばうるさい人が二人は流石に先程までシーンとしていた場所では耳が痛い。
さっさと何処かへ行ってはくれないかと心の中で願っていると、熱い方の男がAに声をかけた。
「 君!名はなんという!!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!修正しました! (2020年10月6日 12時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります!甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´;ω;`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ;∀;)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね!ワーク終わらせたんですか!?完全に存在を忘れていました…(−_−;)明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぃろ | 作成日時:2020年2月1日 18時