二十九話 ページ30
因みにAの右には善逸。左には時透が座っている。それぞれ、
善逸「Aちゃんの隣じゃなきゃ俺やだからね!!??こんな柱と男だらけの場所じゃ天使の隣じゃなきゃ俺死ぬ!!」
時透「お館様にこの女付いていろって言われてるから。」
との事だ。
黙々と大量のふろふき大根を食べている時透に比べて善逸はずっとAに話しかけている状態なので、Aは食事をしなくても飽きない。
なんなら少し楽しいくらいだ。
だが、初対面なのに何故こんなにも優しくしてくれるのだろう。
それがAには疑問だった。
貴「…ふ……」
だがそれを伝えるすべは今のAには無い。せっかく文字を覚えたというのに、書くものがなければ意味をなさないのだから。
Aは竹の隙間から少量の息を吐き出し、しょうがないと肩を落としていると、隣に座ってずっと喋っていた善逸がAの顔を覗き込んだ。
善逸「?別に気にしなくても良いのに。」
貴「 !?」
突然発されたその言葉。
善逸はなんでも無いように言っているが、普通に考えておかしい。
Aは今、何も言わずにため息をついただけだ。
言葉を発していない。
なので意識が伝わるはずないのだから驚くのも当然だ。
善逸「…あ!俺昔から耳が良いんだ。」
貴「?ふく。」
善逸「だから今Aちゃんが考えている事も何となく読み取れるんだ。」
貴「ふんふん……っ!?」
あははと頭をかきながら言った善逸にAは小さく目を見開く。
それを見た善逸もまた、どこか悲しそうに笑った。
善逸「気持ち悪いよね……人の心が読めるなんてさ…」
貴「………」
明らかに先ほどに比べて元気ななくなった善逸にAは何も喋らない。が、少しばかり共感していた。
鬼であるAと人である善逸は全く異なる生物だ。
だが、耳が異常に良いという事で人から嫌な目で見られたのだろう。
それは、善逸にとってとても悲しい事で……
それに対してAは人食い鬼となってしまったため、人から化け物を見る目で見られる。
それもAにはとてつもなく悲しい事なのだ。
その面では、Aは善逸に共感できた。
だからこそ。Aは素直に善逸を慰めてやれる。
善逸「!…Aちゃん?」
貴「ふくふ。」
ぽんぽんと頭に手を乗せてやれば、下を向いていた善逸は驚いて顔を上げた。
Aは、これが人を安心させるものだとわかって善逸の頭をゆっくりと撫でた。
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!修正しました! (2020年10月6日 12時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります!甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´;ω;`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ;∀;)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね!ワーク終わらせたんですか!?完全に存在を忘れていました…(−_−;)明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぃろ | 作成日時:2020年2月1日 18時