十七話 ページ18
心の中でAが可愛いと叫び続ける甘露寺など露知らず、当の本人であるAは甘露寺に髪を洗ってもらいながら目を細めた。
家族以外の人に自分の体を洗ってもらうのは初めてだが、そこまで抵抗はなかった。
甘露寺「はいっ!終わりよ!」
貴「ん……甘露寺さん。ありがとうございました。」
最後に湯で流して貰えば甘露寺はにっこりと笑う。
そんな甘露寺にAはわざわざ立ち上がり、甘露寺の方へ向き直ってお辞儀をした。
だが、甘露寺はそんなAの礼に眉をハの字にして頰を膨らます。
甘露寺「Aちゃん!敬語は禁止っ!それに…礼儀正しいのは良いことだけど、私達にはそんなに畏まらなくてもいいのよ!」
貴「?……ですが…」
甘露寺「敬語は禁止っ!!蜜璃って呼んでみて!」
貴「わ、わかった…蜜璃ちゃん。」
蜜璃「きゃあ!ちゃん付けされちゃった!私嬉しいわっ!さぁ、はやく湯船に浸かりましょう!!」
タメ口は慣れないが、
甘露……蜜璃ちゃんが喜んでいるので良しとしよう。
と心の中で考えながら密かに楽しみにしていた湯船を見据える。
先に湯の中に入った蜜璃を見て、Aもお湯に足をつけた。
暖かい。
そのまま体の全体をお湯へと入れる。
濡れたタオルで体を拭くよりもはるかに気持ちよく、ほぅと息が漏れた。
甘露寺「はじめての温泉はどうっ?」
貴「…あったかくて気持ちいいよ。
ここへ連れてきてくれて、本当にありがとう。」
Aは、思ったことをそのまま口にすると蜜璃は嬉しそうに笑って「良かった!また一緒に来ましょうねっ!!」と言ってくれた。
それから数十分かしたところでAと蜜璃はお湯から上がった。
すぐにタオルで体の水分を拭き取り、いつもの着物を見にまとう。
蜜璃「この着物…可愛いわね!今日はもう遅いから出来ないけど、明日洗ってあげるわ!」
貴「!…ありがとう、嬉しい。」
駄弁りながら外へ出ると、そこにはもうすでに誰かが立っていた。
蜜璃「宇随さんっ!お待たせしました!」
蜜璃はそい言って男性に駆け寄るが、Aの目では宇随の後ろ姿には到底みえなかった。
服装は宇随と同じだが、下された髪に整った顔立ち。
所謂イケメンという奴だ。
思わずAが問いかける。
貴「……どちら様でしょうか?」
宇随「あ?なんだチビ女。のぼせたのか?」
………いや、人違いなどではない。
この返答は間違いなく宇随だ。
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!修正しました! (2020年10月6日 12時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります!甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´;ω;`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ;∀;)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね!ワーク終わらせたんですか!?完全に存在を忘れていました…(−_−;)明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぃろ | 作成日時:2020年2月1日 18時