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十八話 ページ19

貴「………」



宇随「おいなんだよその目、まさか俺の派手さに見惚れたか?」



ドヤ顔でそう言ってくるに対してAが無視すれば

「派手に無視すんじゃねぇよ!!」

と怒鳴ってきた。



うん。やはり宇随だ。


一人うんうんと納得していると、宇随は

「はぁ… さっさと帰んぞー」

と言って先に歩いて行ってしまった為、蜜璃とAが慌てて追いかける。


完全に遅くなってしまった。



もうすぐ夜が明ける時間帯なので気持ち急ぎめで歩いて行くと、見慣れた小屋と紫の花が咲きほこる藤の木が見えてくる。


ここからは自分でいける。とAが二人に伝えようとした時。



「何で鬼が外に出てるの?」



と言う声が三人の耳に入った。


突然のその声にAがパッと振り向くと、そこにはAより少しだけ大きいくらいの身長の子が立っていた。

綺麗な黒髪の毛先は空色に染まっており、その目も澄んだ空色。


そして大人びた雰囲気を持った少年だった。



富岡達と似たような隊服。

腰に刺した一本の刀。


それは、鬼殺隊に入っていると言うことを示していた。



宇随「時透か。」



時透「…………」



いつまでも無言で立っているその少年はジッとA
のことを見つめる。

いや、正確には鬼の特徴であるツノと手先の部分だ。



貴「……?」



流石にどうしたのかと心配になったAが時透に向かって一歩足を出した時。





………Aはがくんと身体が落ち、体制を崩した。



すぐに何事かと足元を見る。


するとそこには、Aの白く細い左足が……無かった。



貴「ふ…っふっ!ふがふふ!ふう゛!!」



それを認識した瞬間。

Aは完全に混乱状態に陥った。



自分の足が無い。



地面に赤い水溜りが出来ていく。それが戦いというものを知らいAにとっては、とてつもなく怖かった。


目の前には刀を持った時透の姿。時透がAの足を斬ったのだ。



時透「……どうせすぐに生えてくるんでしょ。鬼の癖に騒がないでよ。」



冷たくそう言われた言葉はAの恐怖を一層煽る。


涙が出るほどの痛みと恐怖の感情がAを襲った。



宇随「なっ…チビ女!!」



蜜璃「と、時透くんやめてっ!」



流石に突然斬るとは思わなかったのだろう。

二人がハッとしてAと時透の間に立ち塞がる。

それによってAから時透の姿は見えなくなったが、震えは止まらなかった。


そして足の血も、未だ止まる気配はない。

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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!修正しました! (2020年10月6日 12時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります!甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´;ω;`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ;∀;)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね!ワーク終わらせたんですか!?完全に存在を忘れていました…(−_−;)明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぃろ | 作成日時:2020年2月1日 18時

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