三十七話 ページ38
煉獄「これならばどうだっ!!」
竈門「!!っぶあ!」
煉獄のもう油断はしないと言った言葉は本気を出すと言う意味だったのか、先程の2倍のスピードで投げた雪玉が竈門に当たる。
「これならば勝てる」とは言ったものの。
そんな希望は一瞬にして散った。
いや、竈門が悪い訳では決してない。
煉獄が強すぎるだけなのだから。
竈門「う…ごめんなさい!!」
宇随「派手に気にすんな!後は任せろ!」
少しばかり痛そうに顔を手で押さえて退場する竈門。
あの煉獄の雪玉を食らったのにもか変わらずそんな様子の竈門に一度、その体がどうなっているのか聞きたいが、それは胸の奥にしまい前を見据える。
取り敢えず煉獄を相手にしては駄目だ。
あんな、鬼ですら見きれないほどの雪玉を投げられる人を相手になんてしてられない。
Aが今相手にすべき人物は、残りのたった一人……
時透だ。
時透「…………」
貴「…………」
空を見上げてボーッとしている時透をAはじっと見つめる。
多分、時透から雪玉を当てられることは無いだろう。
時透に戦意が無いからだ。
だが、当てられることは無いとしても、逆にこちらが時透に当てることもできない。
Aが雪玉を投げたら、時透は確実に避けるだろう。
しばらくお互い無言で、時透は雲の形を、Aは時透の倒し方をそれぞれ考えていると、外野側で観戦していた蜜璃がある言葉を発してしまった。
蜜璃「無一郎くんっ!ここは正々堂々…きちんと戦わなくっちゃ駄目よ!!」
蜜璃は善良な心で言ったのだろうが、Aにとっては少し…いや、とてもきついものだった。
時透が本気でくればたまったものでは……
時透「……寒いし、早めに終わらせるよ。」
貴「…………」
どうやら彼はやるつもりらしい。
…………………………
時透がやる気を出し始めてから数分。
Aは攻撃を仕掛けることはなく、時透が投げてくる雪玉を避け続けていた。
……いや、避けることしかできない、と言ったほうが正しいだろう。
かれこれ数分動かし続けていた体はそろそろ限界を感じてきており、竹と口の隙間から荒い息が漏れ、額には冬だというのに薄っすらと汗をかいていた。
時透「……ねぇ、もう僕おわりたいんだけど。」
疲れすら見せない彼は必死に避け続けるAに冷たい言葉を吐く。
貴「ふっ…ふ…」
それでもAは答えることなく(答えられず)避け続けた。
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!修正しました! (2020年10月6日 12時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります!甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´;ω;`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ;∀;)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね!ワーク終わらせたんですか!?完全に存在を忘れていました…(−_−;)明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぃろ | 作成日時:2020年2月1日 18時