いやいや待て、主人公成り代わりとか聞いてない［文スト］

五十話 ページ3

国「太宰

何をとろとろ歩いている、もう少し急げ」

太「ふぃ〜」



急ぐ気無いなこの人



国「約束の時間まであと2分15秒しか無いのだぞ」

太「そりゃあ大変だぁ」



予定に厳しい国木田さんと



時間にも仕事にもルーズな太宰さん←失礼



…本当に正反対なんだなぁ



『僕も同行していいんですか？』

国「これも新人教育の一環だ



今回俺たちは、ヨコハマ連続失踪事件を追う」



失踪事件か



『確か、ヨコハマを訪れた観光客が次々と行方不明になるって話ですよね』

国「垂れ込みが来た、匿名のな

「被害者は誘拐され、或る場所に監 禁されている」と云うのだ」



それにしても、自分達は何処に向かっているのだろう



待ち合わせ場所かな



太「「匿名の垂れ込み」…

実に胡散臭くて素敵な響きだ」

国「だが無視するわけにもいかん」

『監 禁場所を調べるんですか？』

国「いいや」



　



ガチャ…キィ…



　



少し古びたドアを開けると



そこには階段が続いていた



国「まずは垂れ込みの主を調べる」

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