No目線 ページ4
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「悟、傑、今回の任務はお前達二人で行ってもらう。熊本で土地神の呪霊が出たらしい。等級は特級だ」
「へーい」
夜蛾の言葉に五条はけだるげな返事をした
「熊本か、遠いな……悟、熊本ではクルマエビが名産らしいよ」
「おっいいね。食べに行こう」
夏油の言葉に五条が答えた
「特級の悟はともかく、1級の傑には荷が重いだろう、心してかかれ!」
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ドォン!
「案外呆気なかったね」
夏油は、そう呟いた
「そうだな。それよりも傑!終わったんだからクルマエビ食べに行こうぜ!」
その呟きに五条が答え、別の話題に変える
「えーと、ここから15分くらいだね」
「えー、遠」
「まあ、良い運動になると思えばいいじゃないか」
夏油と五条は歩き始めた
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二人は同じ疑問を持っていた
ある一定の距離から呪霊が極端に少なくなっている
ここらへんの人のストレスが少ないのか
それとも、他の呪霊が避けるほど強い呪霊がいるのか
二人は公園の前を通りかかった
そこで感じる、巨大な呪力
二人が素早く目を向けると、そこには一人の少女がいた
無防備にベンチで寝ている
溢れ出ている呪力で二人は理解した。あれが元凶だと
「傑、取り込めるか?」
「寝ているし、やれると思う」
夏油がベンチに近づき、呪霊操術を発動した
呪霊が黒い玉になっていく__
バチン
呪霊が元の形に戻った
その瞬間、五条は術式を発動した
「術式順転「蒼」」
ドガガガガガ
祓えた……と、五条が思ったときだった
「痛ったぁ!?」
という声が聞こえ、五条は目を見開く
呪霊は祓われていなかった
所々にかすり傷があるが、すぐに回復する
「これで死なないってマジ?化け物かよ」
「気をつけろよ、悟。私でも取り込めなかったんだ。相当強い呪霊だよ」
二人は警戒しながら、呪霊に近づく
呪霊は一人でぶつぶつ呟いていた
少し盗み聞くと、ちょっと情報整理しようだのなんだので危険性は無さそうだ
その間にこちらでも話し合いをする
「あの呪霊どうしようか。傑」
「そうだね。悟でも祓えないということは、一旦気絶させて高専に連れて行った方がいいかもしれない」
「えー、あれ呪力操作めんどいんだけど」
「まあまあ、そう言わずに」
悟はいまだに呟いている呪霊に近づく
そして、呪霊が顔をあげたタイミングに合わせて、呪霊の脳に呪力を流した
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リリス(プロフ) - マハマさん» そんなにお褒めいただきありがとうございます( *´꒳`* ) (4月14日 0時) (レス) id: 5acd75e888 (このIDを非表示/違反報告)
マハマ - この作品は神!!今までで1番続きが気になる作品でした!! (2月3日 22時) (レス) @page29 id: 9cd9fca0aa (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - 初心者です!さん» ありがとうございます。更新頑張ります! (12月29日 11時) (レス) id: 5acd75e888 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です! - 更新頑張ってください!めっちゃ面白いです! (12月29日 10時) (レス) @page18 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリス | 作成日時:2023年12月19日 6時