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「っつ……!」
ガバッ
硝子の治療を受けて 少しすると五条は起き上がった
「勝負は!?」
「君の負けだよ。五条」
五条の疑問に硝子が答える
「そうか……負けたのか、俺」
五条にとっては数少ない負けの経験だったのだろう
「あっじゃあ、現時点で私が最強だね」
私が笑いながらそう言うと
「ふっざけんな!もう一度戦ったら俺が勝つし!」
それに五条が反論した
「そうだ。天花、あれはなんだったんだい?」
夏油がそう質問する
あれとは、五条戦で私が沈んだやつだろう
「ああ、あれね。水銀の中に潜ったの。そのあとは視認できる水銀からはどこからでも出られるよ」
参考は伏黒恵だ
「とりあえず、もう一度俺と戦っ___」
キーンコーンカーンコーン
「あー終わっちゃったね授業。じゃあ、また次ね」
私はそう言って逃げる
だって、なんか殺気やばかったもん
このまま戦えば殺される気がする……
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「ここが〜こうなって〜」
「スースー」
午後の座学の授業
私は完全に寝ていた
なんで、鍛錬の後に数学なんだよ!!
寝るじゃん!!
他の席に座っている3人は知らん。って感じで関与しない
担当は日下部先生だ
先生がこちらをむく
「じゃあ次の問題、天花、答えろ〜」
先生はその時に私が眠っていることに気づいた
「……」
ヒュッ
先生は無言でチョークを投げた
ゴツン
私の頭にいい音を立ててぶつかる
「んっ……?あぁ、そういうこと。分かりません」
かすかな衝撃を感じて目が覚めた私は
目の前に転がるチョーク
黒板には解かれていない問題
それで全てを理解した
もちろん、数学が苦手であり、今まで寝ていた私にはわかるわけが無い
「状況把握早すぎじゃないか?」
夏油がツッこんだ
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「いやー絞られたわー」
私は食堂でゲッソリとしていた
あの後、たっぷりお説教されたのだ
日下部先生、クソ怖
「まーね。でも鍛錬の度に眠ってると、あとが辛いよ?」
硝子が頷きながら言う
「そうだよねー……」
鍛錬ってほぼ毎日あるもんな
私、呪霊なのになんで寝るんだよ
人間時代の名残ぃ……
夜は寝なくても平気なのにぃ……
「あっそうだ。天花。明日休日だし、一緒にショッピングに行かないか?服、制服とセーターぐらいしかないだろ」
「えっ!マジで!?行く行く!!」
硝子にショッピングに誘われてしまった
説教で気持ちが沈んでいたけど、それも一瞬で吹き飛んだ
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リリス(プロフ) - マハマさん» そんなにお褒めいただきありがとうございます( *´꒳`* ) (4月14日 0時) (レス) id: 5acd75e888 (このIDを非表示/違反報告)
マハマ - この作品は神!!今までで1番続きが気になる作品でした!! (2月3日 22時) (レス) @page29 id: 9cd9fca0aa (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - 初心者です!さん» ありがとうございます。更新頑張ります! (12月29日 11時) (レス) id: 5acd75e888 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です! - 更新頑張ってください!めっちゃ面白いです! (12月29日 10時) (レス) @page18 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリス | 作成日時:2023年12月19日 6時