秘密の部屋-What Should I Do? (ページ5)

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慌ててやってきたハグリッドによって、大人たちの喧嘩はようやく収まった。
一喝したハグリッドは、私の方を向き直る。

ハグ「A、待たせてすまんかった」

『ううん』

私はもう三人と別れなければならなかった。皆煙突飛行粉で"隠れ穴"に帰るからだ。

グ「ああ、やっと会えたのに！」

『またすぐ会えるわ、学校でね』

私はジニーにも小さく手を振った。そしてロンに囁く。

『あなたのお家の車、長時間の飛行には向かないかもしれないわね？』

ロ「な、何を言うんだ...ぼくんちに車なんて...飛行だなんて......」

ロンはしどろもどろになっている。私はハリーにウインクして、ハグリッドについて歩き出した。

夏休みはまだ一ヶ月あった。私は今度こそ忙しかった。

どうせ授業でやるのだから意味などない、と言うスネイプ教授にレポートを押し付け、私は七年生までの教科書に載っている魔法薬を全て完成させた。

これだけ上達すれば、自分の薬は自分で作れるようになるだろうか。いや、今はまだ、教授の研究室に通う日々のままでいたいけれど。

今年度は、私には作戦があった。

酷くメタ的な発言になるが、私が敢えてこの世界に呼ばれ、しかも何故だか特殊な能力を持ち合わせていることを考えると、私が最後の戦いに参戦しなければならないことは間違いないだろう。

ヴォルデモートの血を分けられた、と言うからには、私自身が分霊箱のような役割を果たしてしまう可能性もある。

私はどこかでヴォルデモートとの繋がりを切らなければならない。それは確実だ。

年度末には、実体化したリドルの記憶に会える。
恐らく現在のヴォルデモート本人には伝わらずにリドルの思考とやりとりができる絶好の機会だった。

教授と校長には申し訳ないけれど、私は今年度もヴォルデモート卿と関わる羽目になるだろう。

　