秘密の部屋-What Should I Do? (ページ13)

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私がハーマイオニーの言葉の意味を理解する頃には、名も知らないスリザリン生との決闘が始まっていた。

『エクスペリアームズ！』

彼女の杖は綺麗に宙を舞った。さすがに相手にならない。
辺りを見渡してみると、まともな決闘をしたのは私たちだけかもしれなかった。呪文を使った、という意味で。

ロックハートは生徒たちを静かにさせた。ドラコとハリーが模範演技をすることになり、前に出る。

「一......二......三......それ！」

ドラコが杖を振り上げた。先ほどスネイプに囁かれていた呪文を使うつもりだ。

「サーペンソーティア！蛇出でよ！」

黒蛇が飛び出した。艶やかな肌が気持ち悪い。
蛇は舌をちろちろと出し、攻撃体勢を取った。

ハリーは歩き出した。ゆっくりと口を開く。

その瞬間、私はハリーの前に躍り出た。何をしているのか、自分でも分かっていなかった。

「私のところにおいで！」

シューシューという音が口から漏れた。

蛇は側にいたジャスティンの足の周りをわざわざぐるりと一周した後、甘えるように私の足首に巻きついた。

ああ、やってしまった。
ジャスティンは私を恐怖の目で見ていた。生徒は一斉に私を中心に囲んだ。少しずつ皆との距離が開いていく。

その人混みの中の一人と目が合った。
それはスネイプ教授だった。探るような目で私を見ている。

教授に何か言おうとしたとき、誰かに袖を引かれた。

グ「A、行きましょう。行くのよ」

半ば強引に連れ出される。ハリーもロンも何も言ってくれなかった。
グリフィンドールの談話室に入り、肘掛け椅子に座るなりロンが呟いた。

ロ「君はパーセルマウスなんだ」

『そうだよ』

グ「どうして言ってくれなかったの？」

ヴォルデモート卿の血を引いているから蛇語が話せる、なんて誰が言うだろうか。
私は、隣で黙り込んでいるハリーの肩を叩いた。

『ハリーも私の言うことが分かったんでしょ』

ハリーは、なぜ分かったんだという顔で私を見た。

『パーセルマウスってね、普通じゃないんだよ』

私は微笑んだ。後の説明は二人に任せたい。

グ「ええと、サラザール・スリザリンは、蛇と話ができることで有名だったわ。だから、パーセルマウスの人はスリザリンの継承者の可能性がある......」

ハーマイオニーが目を伏せる。
私とハリーは顔を見合わせた。

ハ「僕たちじゃないよ」

グ「そんなの分かってるわよ！」