賢者の石-What is Love? (ページ27)

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私は談話室で、ロンとハーマイオニーがチェスをするのを見ていた。私が一緒に作戦を考えると、たまにはハーマイオニーが負けないこともあった。

ハーマイオニーが優勢のままロンの番になったとき、ハリーが談話室に駆け込んできた。

ロ「今は話しかけないで」

ロンはぴしゃりと言った。ところが、隣に座ったハリーの様子がどこかおかしいことに気づくと、その顔を覗き込んだ。

ロ「おい、大丈夫か？なんて顔してるんだい」

ハリーは小声で、スネイプがクィディッチの審判をやりたいと言い出した、と告げた。

私たちは口々に試合に出ない方法を考えたけれど、ハリーは不安そうな瞳を揺らした。それはできない、と口では言うが、彼は自信がなさそうだった。

ロンが心配そうにハリーの背中を叩く。そこに、ネビルが倒れ込んできた。
マルフォイに呪いを掛けられた、そう言う彼を励まそうと、ハリーは蛙チョコレートを差し出した。ネビルはチョコを貰うと、ハリーにカードを返す。

ハ「ダンブルドアだ。僕が初めて見たカード......」

ハリーはカードを一目見ると、息を飲んだ。私たちは、一斉にハリーの手元を覗き込んだ。

ハ「見つけたぞ！フラメルを見つけた！」

『ダンブルドアは、パートナーであるニコラス・フラメルとの錬金術の共同研究などで有名...』

私が読み上げると、ハーマイオニーが飛び上がった。
ニコラス・フラメルの名は、彼女の持っていた本に載っていたのだ。

ハ「ニコラス・フラメルは、賢者の石の想像に成功した唯一の者！」

『あの犬は、賢者の石を守っているんだね』

ハ「そりゃ、スネイプが狙うのも無理ないよ」

ハリーは頭を振りながら言った。

翌日の「闇の魔術に対する防衛術」の授業中、ハリーは私たちに試合に出ると告げた。

授業後、昼休みになったのでクィディッチの練習をしに行くハリーに別れを告げ、私は仕方なく地下牢へ向かおうとしていた。

扉を出ようとする。私はクラスで一番最後だった。

「Aさん」

誰かに突然名前を呼ばれ、勢いよく振り返る。

そこには、ターバンを半分ほど解いたクィレル先生が立っていた。