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……あぁ、あるじゃないか。
姫様の姿を残しておく、唯一にして残酷な方法が。
そう思った俺は、ばれないようにそっと銃を生み出して、血濡れた手を彼女の顔に寄せた。
「A…お願い、逃げて。」
「luz……？」
「…大好き、やったで。」
「なんで…なんで今そんなこと言うの…！」
血濡れた手で、彼女の唇を撫でる。
あぁ、やはり彼女は紅が似合う。もっともっと、俺好みに育てて…そして。
そのまま、喰らってしまいたかった。その身全て、最後の一滴まで。
でも、それはもう…叶わないから。
そっと、生み出した拳銃を彼女の手に握らせる。
俺の魔術がかかった、その銃が。彼女にとって、最悪の悪夢となるように。
「憎い奴は…これで撃てばえぇ。」
「luz…」
「俺…ずっと見てるから。やから……」
そう言って、俺は回復のための眠りについた。
人間的に言えば、鼓動が止まり死を迎えるということだ。
最後に見た姫様……Aは、俺の血を浴びて狂わしいほどに美しかった。
「いや、いやよ…ねぇ。luz…luz……！！！」
なぁ、A。
あなたが生まれたその時から、俺はあなたが好きで、愛していました。
許されない恋をした、報われることのないことが分かるその恋を。
身分も、そもそも種族も違う恋愛が、叶うことはないから。
でも、そんなに泣かないでください。
もう話すことはできなくなるけど……きっとすぐに会えるから。
「サヨナラ…A。」
俺らの恋は、絶対に報われないバッドエンドやけど、許してな。
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しろもん* - すごく良い作品ばかりで、ひたすら感動していました。私は、最後のお話が好みです。でも、本当にどの作品も素晴らしかったです。 (2020年1月21日 23時) (
レス) id: 36bbb34c6c (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - 涙がボロボロで止まらなかったです。描写もどのお話も素晴らしく、Bバージョンもとても楽しみです。 (2020年1月19日 0時) (レス) id: b204067585 (このIDを非表示/違反報告)
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