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母と、今朝は会えなかった父が既に帰ってきていた。
「おかえり、A」
「おかえりなさいA。学校はどうだった？」
「ただいま。色々ひさしぶりだったけど、楽しかったよ」
机で夕刊を読む父とキッチンで食材を切っている母。ふたりはいつも通り。ここに誰かが来たような形跡はなさそうだ。
「どうしたんだ。そんなところで立ち止まって」
「あ……ううん。ねえ、お父さん、お母さん」
肩にかけた鞄もおろさず、突っ立ったままの私にふたりの視線が向く。言うならいまだ、と思った。
「私、戦うよ」
二人の答えは早かった。
「僕も母さんも、Aの味方だよ」
「じゃあご飯たくさん食べないとね。夕飯もう一品増やそうかな。A、先にお風呂入っちゃって」
「うん……！ ありがとう」
机に寄ると、父が手に持っていた夕刊を置いた。もうすっかり元気になったんだね、という問いかけに頷くと目が優しげに細められていく。
「僕たちにできることはある？」
「じゃあ……長生きしてね。風邪で数ヶ月寝込むなんてことしないでね」
「ははは、もちろんだよ」
自分よりも大きな手が頭に触れる。ぽんぽん、という音がふさわしそうな優しい数回の振動。それはいつぶりの感触なのか、いろんな疲労でぼやけている頭には浮かんでこない。
「今日は控えめなんだね。いつもはライオンヘアにしてくるのに」
「ライオン……僕が、Aの髪を？」
「あ、とぼけてる」
言い逃れをしている父との会話もそこそこに、自室に入る。ほとんど同時に、携帯の着信音が鳴った。電話の音だ。
豪炎寺さんかな、と思って鞄から携帯を取り出したものの表示されているのは知らない番号だった。
数秒迷って、応答ボタンを押した。
『もしもし、A。うちだよ』
「黄名子……！ どうしたの、もしかしてなにかあった？ 家には着いた？」
『ううん、そうじゃなくて。もう家についてるやんね。ただ……Aがちゃんと部屋まで入れたかなって心配になって』
「……そっか。ありがとう」
胸を撫でおろした。
思わず、またなにかあったのかと先走ってしまった。まだ思考は緊張しているらしい。きっと......黄名子も。
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見卯＊..+*(プロフ) - 宮野冬姫さん» お返事遅れてごめんなさい🙇♀️ ヤム・ハ・メラハの件については修正を入れて姿を消していますが、そのうちまた出てくると思います。関連は薄いですが、その時は葉王に思いを馳せながら読んで頂けると嬉しいです......☺️ (2022年9月7日 20時) (
レス) id: e1b9a46973 (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 今気づいたけど、葉王って……ﾌﾟｰｸｽｸｽ← (2022年8月24日 15時) (レス) @page24 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - もちろんイナズマイレブンシリーズについても……グヘヘ(( (2022年8月24日 15時) (レス) @page24 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - 語り合いたいですぅ！！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
宮野冬姫(プロフ) - そうだったんですか！マギを知ってるなんてメチャクチャ嬉しい！！！ (2022年8月24日 15時) (レス) id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：見卯＊..+* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miumiu01/
作成日時：2022年7月19日 20時
