いちゃつきやがれ、お魚達。【短編集】

#●mtsl　お兄ちゃんのトリコ。 ページ15

シルクside(モトキ16歳、シルク13歳です)
突然でごめんだけど、俺のお兄ちゃんはモテる。
何でも出来ちゃうし、優しい。
しかもかっこいい。
本当に兄弟なのかと疑うほどに、対照的だった。
シルク「はぁ…」
モトキ「ため息つかないの〜！ほら、ココア飲みんさい」
シルク「さんきゅ〜、モトキ」
モトキ「お兄ちゃんって言いなさい！」
そういい、お兄ちゃんが叱ってくる。
お兄ちゃんって言うの、恥ずかしいんだもん。
ズズ、とココアをすする。
温かい。
ふぅ、と一息つく。
モトキ「どうにかシルクに俺のことお兄ちゃんって呼ばせたいんだよ…」
シルク「がんば」
じぃ、とお兄ちゃんが俺を見つめる。
モトキ「ん〜…お兄ちゃんって呼ばないと、キスするぞ」
シルク「ぶはっ、は、え、ちょ」
思わずココアを吹き出してしまった。
モトキ「ほら、あと10秒以内に〜」
シルク「うっ、お、おにい、ちゃん…」
火が出てもおかしくないほど、顔が紅潮する。
シルク「な、なんか」
「言って」といいかけたところで、お兄ちゃんとの距離が0になった。
唇に柔らかいものがあたる。
しばらく思考が停止していた。
シルク「！！？？？」
モトキ「ごめんね、我慢できない…！」
お兄ちゃんに押し倒される。



続きます

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