二。 ページ3
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赤井くんは私が二見くんを好きなことを知っている。
二見くんとすれ違ったり、見かけたりしたら随時赤井くんに報告していた。
だから、今二見くんを前にあたふたしている私を見て笑っている。このやろう。
「知り合い?」
「そう!去年同じクラスだった紫登!友達!」
『し、紫登Aです、!』
「二見瞬」
『存じ上げております。。』
「堅っ笑笑」
『赤井くん。』
「すみません。」
「イヤホンありがとう」
『いえ、!一応除菌シートで土とか拭き取ったけど心配だから使う時もう一回綺麗にした方がいいかも、』
「除菌シート持ち歩いてんの?
さすが紫登!」
なんでも屋!なんて陽気な赤井くん。
『赤井くんが"困ったら紫登!"なんて言うから割と大変なんだよ?』
なんでも持ってると思われて色んな人から助けを求められる。
大概持ってるけど。
「でも紫登も満更じゃないじゃん」
『まあ、頼られて嬉しくないわけではないけど』
「てことで、瞬も困ったら紫登に頼んな!
紫登基本なんでも持ってるしなんでも出来るから!」
『な、!赤井くん!』
「いーじゃん!これを機に瞬と距離縮めろ!」
なんて小声でアドバイス。
いや有難いですけど!!
普段女の子と話したりしない二見くんは周りからは近寄り難いと言われている。
本当はお近づきになりたい子なんて山ほどいるだろうに。
そんな二見くんと少しでも仲良くなれたらどんなに良いことか。
「瞬は運動以外出来ないからなんかあったら紫登に助けてもらいな!」
「なっ、!そんなことねえし!!」
「ははっ!」
楽しんでるなぁ、赤井くん。
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『お昼休みそろそろ終わるね
2人とも戻った方がいいよ』
「まじか!ってごめん!!
仕事の邪魔したよな」
『大丈夫だよ、この花壇が最後だったから!
じゃあ、私はじょうろ戻してから行くから』
「おう!またな!」
『あとで連絡する』
「ははっ待ってるわ笑」
『じゃあね
ふ、二見くんも、!』
「あ、おう。
マジでありがとな。紫登」
『っ!?』
校舎に戻っていく2人の背中を見送る。
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名前、呼ばれたな。
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ここ(プロフ) - クールドジ男子のふわふわした世界観とこの作品のいきすぎてないふわふわな世界観が 素晴らしく大好物です笑次の更新も楽しみにしています!即☆押しました!笑 (2023年1月23日 21時) (レス) id: 5bd3260c45 (このIDを非表示/違反報告)
イウォル(プロフ) - 主さんのお話の書き方すごく好きです!始めの回読んだ瞬間、「あ、これ好みの小説だわ。」と思い、秒で星押しました(笑)更新楽しみにしています! (2023年1月20日 12時) (レス) @page2 id: 6e6f6e2838 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 更新頑張ってください!! (2023年1月17日 15時) (レス) @page9 id: 1103151c8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はむ。 | 作成日時:2022年12月29日 12時