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「〜!!...〜〜ッ!!」
誰かの声が遠くの方で聞こえる
どんどん音が鮮明になっていき
瞼がだんだん開いてくる
「あゆ!起きて...!」
声の正体はちさっちゃんであった。
「あ、あれ...ちさっちゃん?」
「はぁ...、やっと起きた。よかったぁ」
あれ、私、何して────
────ハッ!そうだ!!
確か私、どっかの男子高生に缶投げられて
仕返しにめちゃんこにしてやろうと思ったら
逆に殴られ.........てない...
そう、誰かが私のことを...
「さっきAが殴られそうになった時
同じ制服の男子高生が助けてくれたんだよ。
でも、助けたあとどっか行っちゃったよ...。
帽子が印象的だった事は覚えてる」
どんなこと覚えてんのよ(
...助けてくれたならお礼が言いたいなぁ
「あ、でもあそこの制服私知ってる...」
「え、知ってるなら早く行ってよ」
「いや、学校の名前は知らないけど、
あの制服、確か東京にある男子校だった気がするよ」
「へぇ〜〜」
東京...か。
ここは静岡だから地味に遠い所だな...。
「でも東京の高校生が何でこんな所に?」
「観光でしょ」
「なるほどね」
確かにここにはよく観光で来る人が多い
茶畑目と海目当てだね...。
「お礼言いたかったけどそんな遠い所の人じゃ言いに行けないな...」
東京とは無縁のところだし。
「取り敢えず、もう遅いし帰ろA」
「うん!!」
そう言って私達はそれぞれの家路についた。
まさかこの後...、あんな事が起こるだなんて。
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ユザメ。 - 初コメ失礼します!とても面白いです!投稿頑張ってください! (2017年12月5日 16時) (レス) id: 87b2375862 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優曇華 | 作成日時:2017年1月13日 22時