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2周目 願10 ページ31

あれから、私と零の関係は切れてしまった。
顔すら見なくなった。

私も零もお互いに、お互いの事を避けていた。
理由は言わずもがな、私が余計な事をしてしまった所為だ。
いや、どちらにしても諸伏は自ら命を絶っていた。変えるなど、救うなど、傲慢だったのかもしれない。

そんなの、わかっていた。

わかっていても、願わないでいられる訳がないじゃないか。
救いを求めたのが、そもそもの間違いだって言うのか?

零と私が喧嘩した時に、仲を取り持ってくれた諸伏はもういない。零と前の様に話す事はもう2度と出来ないかも知れない。

都合良く願ってしまった事の罰がこれなのか?
だとしたら、何をすれば良い?
何をしない方が良い?

何もしなければ彼らは消え、何かをしても彼らは消えて…

結局私は今まで何を成した?
何も成せていないじゃないか。

思うだけ思って、都合良い時だけ神に願って、友人の思いさえ理由も話さず踏みにじった。

行動を起こした顛末がこれか。


何も変えられないならいっそのこと…

やめてしまおうか?





……まだ、諦めるわけにはいかないよなぁ。




行動を起こさなければ何も変えられない。
その言葉に今は、縋っていたかった。

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作者名:89* | 作成日時:2018年9月24日 17時

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