2周目 願6 ページ27
結果から言おう。
爆弾事件は犠牲を出した。
つまり私は失敗したのだ。
敗因は私が此処らを
警戒した犯人は場所を変えて、ここから遠い別のマンションに爆弾を設置した。
急いで防護服を着用するように萩原へ電話をかけたが、何かに阻まれたかのように彼は電話に出なかった。
通話中の音が虚しく流れてきたのを聞いては切り、何度も掛け直したが、遂に繋がる事なく彼の携帯は通話中の音さえ流れなくなった。
爆発で無残に壊れてしまったのだろう。
そういえば松田が通話している最中に、爆弾が復活したと聞いた様な気がする。
今回も通話相手は松田だったのだろう。
私はいつも後手だ。
何も出来ずに、全てが終わる。
無様だな。どうしようもなく…
良かれと思ってやった事は完全に裏目に出た。それになんの悪戯か、爆弾犯の1人は前回と同様に交通事故で亡くなったそうだ。
つまり、動機を持たせてしまった。
警察に復讐する。そんな思いを抱かせてしまったのだ。
カウントダウンが始まる。
4年後に向けて。
私に守る事が出来るだろうか?
また繰り返すだけで終わってしまうのか?
そんなのは嫌だ。
変える事は出来る。それが今回は裏目に出てしまったけれど、救う事だって出来る筈だ。
そう思っていた。
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作者名:89* | 作成日時:2018年9月24日 17時