世話を焼きたくなるあの子は陰キャで引き籠りでコミュ症です ６！

引き籠りとメッセージ ページ48

『あ・・・』

レオ「A！」

『こんにちは、またフィレンツェにもどるんですか？』

レオ「そうだな〜、今回はちょっと長くなるかもしれないな」

大きな荷物を抱えている月永くんと会った
日本とフィレンツェを行ったり来たりするのってきっと大変

『海外ってどんなところなんでしょか』

レオ「Aも一緒に行ってみるか？」

『え？』

レオ「行きたいんだったら一緒に行ってみよっ！Aがいたらなんか楽しそうだし、面白そう！」

『面白そうって。私は仕事がありますから、そんなに自由に身動きが取れないんですよ』

レオ「そっか・・・うん、じゃあ行ってくる！話してたら名残惜しくなっちゃうだろうし」

『分かりました、気をつけて行ってらっしゃい』

レオ「行って来ます！」

意気揚々と手を振って別れを告げる

そういえばさっきの
行ってらっしゃい、行って来ますって

何だか夫婦の会話みたいだった・・・

あざみ「結婚しましょう」

その答えをどう伝えるかが問題
相手を傷つけないように、会社でのお父さんの立場が悪くならないように

新しい世界はどこか羨ましく、スリリングで、不安がある
私はいつまで、この環境に囚われ続けるのか

ピコン！

『ん・・・？』

レオセナまだそっちいる?

『え、泉くん？』

泉「れおくんもしかしてもう空港向かっちゃったのかなぁ・・・」

『あ、泉くん。月永くんならもう空港に向かっちゃいましたよ、で、メッセージが来たんですけど・・・』

泉「はぁ・・・とりあえずそっち動かないでって伝えて、俺もすぐ行くからって」

『了解しました』

A泉くん今から向かうみたいです、月永くんは絶対に動かないでください

レオAってセナのこと下の名前で呼んでるの


レオ?

A前弓道部のネコ達と仲良くなった時、セナくんってネコが居たじゃないですか。その子と区別するために呼び方を変えてみてそれが定着した感じですね

レオそうなんだ

なんか変な返しをしてしまったかもしれない

レオ俺も下の名前で呼ばれてみたい

『え・・・』

驚きで一時停止してしまった
いつもだったら無理だけど、文面だったら・・・
少し震える手で文字を打つ

Aレオくん

既読が付いてしばらくした後

レオなんだー!?

少し笑ってしまった

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