世話を焼きたくなるあの子は陰キャで引き籠りでコミュ症です ６！

王様と香り　修正しました ページ34

『はい、ってふわぁ！？』

ヨシノがAのを鷲掴みにしてる、何とは言わないが

『なななな何してるんですか！？んっ、ねぇっ！』

急展開に俺たちも戸惑う
時々出るAの甘い声に頭がおかしくなりそうで・・・

璃音「やっぱり、エレガントイベリスだ」

『えぇ！？はあっ、んっ、あぁっ・・・なにそれ？』

泉「今男物で一番人気の香水、甘い香りで女性を誘うみたいな宣伝文句だったと思う」

一彩「つまり？」

泉「Aは男と会ってるってこと」

藍良「えぇ〜・・・！？」

小声で話してるけど動揺が隠しきれない
そんなこと、考えもしなかったから

璃音「なんか凄い男の人と知り合いにでもなった？」

『えーっとですね、まぁそうですね』

璃音「もしかして、危ないことしてる？してないよね！？」

『枕営業的なやつですか？してませんよ』

璃音「でもそんな匂い付けてる人って偉い人しか思いつかなくて」

『店員さんの香りが付いたのかもしれませんし、お店でもそんなオシャレな香りを漂わせてる所もあると思いますよ・・・？』

璃音「そうかも？」

『そうです』

Aの言い分も一理あるけど
どうしても男と会ってるかもって疑念が拭えない
なぜだかわからないけど漠然とAは彼氏を作らないと思っていたからこそ、ショックがでかいというか

『璃音ちゃん、今度こそ私行きますね。ALKALOIDを待たせてしまうので』

璃音「ごめんね、引きとめちゃって・・・」

『いえいえ、久しぶりに話せて楽しかったですよ』

そう言うとAは楽屋の方面に行ってしまった
ヨシノも何処かに行った

微妙に気まずくなって柱から出る

巽「えぇっと、私達はAさんと合流して仕事へ向かいましょうか」

藍良「そ、そうだねェ！それが良いと思うよォ！」

一彩「ウム、Aを待たせてはいけないからね！」

マヨイ「では私達はこれで失礼しますねぇぇぇ・・・」

残された俺たちはというと

泉「レオくん次何かある？」

レオ「ないけど・・・」

泉「じゃあ事務所もどろっか」

レオ「うん・・・」

何にも考えられなかった
放心状態、的な？

Aが誰かと付き合っている
アイドルじゃない偉い人？
俺なんかが叶うはずない？
そんなの嫌だ
だって俺は誰よりもAの事が






好きなのに


でもAは？

そりゃ違うか

他の人と一緒にいる訳だし

俺なんか眼中になかったのか

頑張ってたつもりなんだけどな〜・・・

少し目頭が熱くなった

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