引き籠りと他愛もないこと ページ27
『たい焼き、はむっ、美味しいですね、ぱくっ、中が、あむっ、熱い、ですね』
レオ「急いで食べなくてもいいんだぞ〜?んま、ぱくっ、甘い!もぐっ、美味しいな☆」
暗い道をたい焼きを食べながら二人で歩く
時々他愛もないおしゃべりをして
沈黙が苦しいと思っていたけど、隣に月永くんがいるだけでそれで良いと思ってしまう
『最近暑いですけど、フィレンツェの気候はどうだったんですか?』
レオ「暑さとかは日本と変わらないぞ?でもこんなに蒸し暑くはなかったかも・・・」
『日本らしいと言えばそうですが、嫌になりますよね〜・・・』
レオ「でも生まれ育った場所が一番って感じするぞ?セナと生活するもの楽しいけど家が恋しくなる時だってあったし!」
『確かに。部屋に戻ってもおかえりって言ってくれる人が居ないのはたまに寂しいって思っちゃったりしますね』
レオ「そっか、Aは同室の奴はいないのか」
『仕方がないことはわかってるんですけどね。こうしてたまに帰って来れるから頻繁に寂しいとか感じなくて良いのかもしれませんけど』
レオ「いっそのこと家族全員で寮に住めたらいいのにな」
『そしたら寮の意味なくなってしまいますよ?』
レオ「確かに!」
『今更なんですけど月永くんも家そっち方向なんですか?』
レオ「ううん」
『え!?』
レオ「遅くなるって伝えてあるし。久しぶりにAとたくさん話したかったから平気!」
『え・・・!?』
それは、その、なんていうか
『そんなことを言われたら────』
レオ「Aの家ってここだよな?」
『え?あ、はい』
そんなこんなでもう家に着いてしまった
一緒にたい焼きを食べてるときなんてまだまだって思ってたのにお別れの時間はあっという間に来るものだ
『えっと、じゃあまた明日。おやすみなさい、月永くん』
レオ「あぁ!また明日☆おやすみ!」
ぎこちなく手を振ると一瞬驚いた顔をしていたけどすぐに手を振り返してくれた
月永くんが見えなくなると私は家に入った
『ただいま』
柚希「おかえりー!ねぇねぇ、一人で帰ってきたの?」
『え?いや・・・』
柚希「誰々?つむぎくん?」
『つむちゃんじゃないよ』
柚希「じゃあ誰だろ?他に私が知ってる人・・・嵐くんと、レオさん・・・レオさん?」
『えぇっと、ご飯食べたいなーなんて』
柚希「そうやってさりげなく話をそらした!!」
『お母さん、今日のご飯なに?』
母「今日はロールキャベツよ」
『おぉやった』
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ほたる(プロフ) - リンゴアメ!さん» 返信が遅くなりすみません!璃音ちゃんすごくいい子なんです!!ぜひ是非この後の活躍もご期待下さい! (2021年2月6日 22時) (レス) id: 316294f269 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴアメ! - 離音ちゃん。本当は、ていうか、普通に良い子。 (2020年12月31日 10時) (レス) id: 4fea662fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - たくあんさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張ります!! (2020年5月25日 0時) (レス) id: c7843103b7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - すごく面白いです!毎回楽しみにしています!更新頑張ってください! (2020年5月24日 16時) (レス) id: 6dda6e3cbe (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - Mikamiさん» ありがとうございます!!ひっそりじゃなくてばばーんと読んでくださいな(??) (2020年4月17日 16時) (レス) id: 316dd4594c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほたる x他1人 | 作成日時:2020年4月14日 16時