世話を焼きたくなるあの子は陰キャで引き籠りでコミュ症です

引き籠りはイメチェンをする ページ22

『か、髪を切るというのは、ぐ、具体的にはどれくらいでしょうか・・・？』

泉「あんたってショートカットとか似合わなそうだし、腰から背中の真ん中くらいかな」

凛月「あとは〜？」

泉「メイクする」

『むむむむむむむ、無理です！』

泉「はぁ？なんで？」

『そ、そのようなキラキラしたもの、私には似合いません・・・』

泉「似合わせるのは俺の仕事だから」

『ふ、ふぇぇ〜・・・』

泉「変な声出さない。あんたって視力どれくらいなの？」

『メガネをとったらほぼ何も見えません・・・』

泉「じゃあこんくらい？ハードかソフトどっち？」

『な、何の話をしているのでしょうか・・・？』

泉「コンタクトだけど？」

『むむむむむ、無理です！』

泉「なんで！？」

『ここ、コンタクトってレンズで異物じゃないですか！め、目に入れるなんてっ異常です！』

嵐「あら、アタシはつけてるけど慣れたら全然平気よォ？」

『慣れるまで時間がかかるんです！』

泉「あんたさぁ、ついさっき何て言ったっけ？」

『え、えっと・・・？』

泉「俺を不快にさせちゃったのは事実ですし、身なりはそこまで気にしませんし。そう言ったの。拒否権はないよねぇ？」

『あ、あ、あわわ・・・』

嵐「Aちゃん先輩が生まれたての小鹿みたいに震えちゃってるわよォ」

司「瀬名先輩、すごく楽しそうですね」

凛月「良いんじゃない？変な男が寄ってきたら潰せば良いんだし、俺も見てみたし」

泉「はい、じゃあ早速この椅子に座ってね〜」

『ご、拷問の椅子だ・・・』

――――――

『き、切りすぎじゃないですか・・・』

泉「そこまでじゃない。あ」

『や、やっぱり！？』

泉「おろおろしちゃって、可愛い〜」

『せ、瀬名くん？』

泉「ちょ〜っと脅かしただけで良い反応するから、からかいがいがあるよねぇ〜」

『か、からかわないでくださいっ』

泉「まぁ、良いからじっとしてなよねぇ。A」

『は、はい・・・』






嵐「王様ったらどこをほっつき歩いてるのかしら〜？」

司「電話をかけてみてはどうでしょうか？」

凛月「絶対出ないじゃん。あ、良いこと考えた〜♪」



凛月「セッちゃん今ちょっと平気？」

泉「あぁ、Aの髪の毛切るの一段落したし良いよ」

凛月「Aにちょっとお願いがあるんだけどさ」

『うん？な、何でしょうか・・・？』

凛月「このまま王様が来なかったらAが来た意味なくなっちゃうじゃん？だから王様に電話をかけてほしいの」

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