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your side
あれから声は戻ることなく一週間が過ぎた。
私のクラスの子たちはすごく優しく、携帯が解禁されても筆談以外には使わない。
おかげさまで不便なく生活が送れている。
しかし、廊下を歩くと話は違う。
”あいつ声でないらしいよ笑””驚かしてみたら案外でるかもよ？笑”
”うちらだって携帯使いたいのに特別待遇とかだるすぎ”
私だって普通に生活したい。特別扱いなんて望んでない。
こちらをちらちらと見て、私にぎりぎり聞こえる声で話す人たちに今の苦しさがわかるだろうか。
毎日、人とは違う現実を見て生きる苦しさが。
嫌でも聞こえる声をあびながら、廊下を歩く。
ぎゅっと握りしめた手に爪が食い込んで少し痛かった。
下を向いて歩いていると後ろから耳を抑えられ、とっさに顔を上げた。
深田「そんなびっくりした？笑」
そこには無邪気な笑顔で笑う」竜生がいた。
深田「こうしとけば、あいつらの声は聞こえない。でも、俺の声は聞こえる。ほら、最強だろ？」
確かに耳をふさがれているおかげで、嫌な声は入ってこない。
そして一番近くの竜生の声はしっかり聞こえる。
深田「大丈夫。誰がなんといおうとAはAだから。」
彼の優しさがうれしくて、文字ではなくて言葉でちゃんと伝えたいと思った。
「あ り が と う 」
声は出ないけど、精一杯の笑顔で伝えた。
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このあ(プロフ) - たんどりーちきんさん» 確認不足でした…。ご報告ありがとうございます！ (2022年3月28日 17時) (
レス) id: d78cea6100 (このIDを非表示/違反報告)
たんどりーちきん(プロフ) - オ リ ジ ナ ル フ ラ グ 立ってますよー 作品は面白かったです！頑張ってください！ (2022年3月27日 12時) (レス) id: 35bc9d7cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このあ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/conoa_story_
作成日時：2022年3月25日 20時
